もうついでだから、ZOOM M4にも少し触れておこう
いつ頃の購入かもう記憶もあいまいだが、今年の春頃だったようにも思う
ZOOM MicTrak M4
2022年末の発売からすでに3年近く経過する32bitフロート4トラックレコーダー
ZOOMの32bitフロート製品の先駆け的存在で、正直そのころの私は32bitフロートのことなど何もわからず、ZOOM M4の発売を知っても「なんだか不細工なレコーダー」(ZOOM様sorry!)との印象しかなかった(^_^;)
その後32bitフロートのことも多少理解が進み興味も湧いてきたが、購入の決定打となったのは2025.3の驚愕の価格改定であった
■32bitフロート録音対応、ハンドヘルドマイク型4トラックレコーダー
■最大入力音圧135dB SPL、ステレオ指向角90°のXYマイク
■最高32bitフロート/192kHzサンプリング
■最大1TBのmicroSDXCカードに、モノラル~最大4トラックの同時録音
■2系統のロック機構付きXLR/TRSコンボ入力
■EIN -127dBu以下、超低ノイズフロア設計の高品位プリアンプ
■映像との正確な同期を実現する高精度なタイムコードジェネレータ
■録音中の音声をリアルタイムに波形表示するカラー液晶ディスプレイ
■軽くて頑丈なハニカム構造のマイクグリル
■ハンドリングノイズを低減する強化コーティング塗装
■Win/Mac/iOS/Androidで動作する、32bitフロート対応USBマイク
■USBマイクは、WEB会議に便利な手元で操作できるミュート機能付き
■録音レベルによらず再生時の音量をそろえる、再生音量自動調整機能
■実機単体でノーマライズ処理および24bit、16bit WAVへの書き出しに対応
■単3アルカリ電池4本で約19時間駆動
■風切り音や息の吹かれを防止するウィンドスクリーン付属
■外形寸法/70.2 mm (W) × 206.2 mm (D) × 47 mm (H)
■質量: 325 g(電池含む)
2025.3価格改定
元々オープン価格であるため、価格改定という言い方が正しいのかどうかわからないが、ZOOM M4の実売価格は発売から現在まで以下のように推移している
・2022.11発売時:45000円
・2024.7頃~2025.3頃:24000円
・2025.3頃~現在:14900円
なんと、M4の実売価格は現時点で発売開始時の1/3まで下がっているのだ
ここまで安くなるとXYマイク付きの32bitフロート4トラックレコーダーとしての割安感は半端なく、私でなくとも購入意欲をくすぐられた方はきっと多いと思う
また、価格面だけではなく2022.11の発売時にはノイズの問題や外部マイクがステレオリンクできないとかの結構致命的な欠点などもあったようだが、それもファームウェアの更新等で解決されたことで、使用上の不具合もほぼなくなった
そうなると「どえらく安い高性能ハンディレコーダー」なわけで(笑)
お手軽録音したい人の選択肢に当然入ってくることになる
録音音質
まだフィールドでの録音はしたことがないのでアコースティックギターの音を録ってみた
・Morris SS-101(Elixir #16052)
・無加工の生音(外部マイクのみ録音時に80Hzでローカット)
【XYマイクのみの録音】
まあZOOMの音であるが、わたしZOOMの音は決して嫌いではない
H4nのころから好きな音なのだが、どこがどう良いとかをうまく言えるほどのボキャブラリーがないのが悲しい
あえて言語化するなら、全てありのままというよりも若干整理された音なのだが、程よい解像感で「艶(つや)」のようなものを感じる、といえばいいのだろうか・・・ある意味素人でも扱いやすい音といえるかもしれない
ただ、以下の録音でもわかるが、H6studioのXYマイクに比べるとやや指向性が甘いのか、ステレオ感は少し希薄に聴こえる
【XYマイク+外部マイクの録音】
トラック1,2に「Shinさん制作ProbeⅡマイク」を挿し、ステレオリンクで録った音をXYマイクの録音にミックスしてみた
ProbeⅡは無指向性マイクだが、ほんのりとステレオ感を付加できたように感じる
※もちろんXYマイクの音はそのままだから中央定位感は維持できている
ただこれは、ProbeⅡマイクが「ポン挿し」できるからのワザで、一般のマイクだとケーブルやスタンドのセッティング等々、めんどくさがりの私には到底無理な話ではあるのだが・・
「音量表示拡大率」の謎
マニュアルのP.48に「音量表示を確認しやすい大きさに調節する」との記載がある
これは「波形表示の振幅を拡大して見やすくする」もので、同時に「表示波形の大きさに応じて録音される音量も変化する」という機能である
いやしかし、これは実質的な「ゲイン調節」ではないか・・・
だとすれば「波形表示の拡大」などといわず、「ゲイン調節も可能」と書いてくれた方がよほどわかりやすいのだが、私の理解不足なのだろうか
このころのZOOMは「ゲイン調節不要!」ということに結構こだわってたから、どうしても書きたくなかったのか??本当のところは謎だが不可解である
※同じマニュアルでも「クイックツアー」のほうだと「録音音量も変化する」ことすら
書かれておらず、単に表示の変更機能と錯覚させられる
ありがたや~~「リモコン」
ZOOM M4にはREMOTE端子があり、リモコンを接続することが可能だ
M4専用リモコンというのは存在しないようだが、過去のZOOM製レコーダー用のリモコンが使用できるのがありがたい
うちにもZOOM H4n用の「ZOOM RC4」があったので使ってみたが問題なく使用できる
もちろんリモコンの全ボタンが機能するわけではないが、少なくとも「録音開始」「停止」の2つが使えるだけでものすごく便利、本当に「ありがたや~~~!」である
H6studioもこうしていただければよかったのだけど・・ね、ZOOMさん
まとめ
お手軽に32bitフロートの高音質録音を楽しむ目的であれば、これほどコスパの良いレコーダーはないと思う
また、私の場合は宅録&フィールドが主用途で基本的に単体使用あるが、ビデオレコーダーの外部マイクとして使う場合は、325g(電池込)という軽量とタイムコード機能で、相当有力な選択肢となりそうである
そして極めつけは14900円という価格・・・しかも、ポイントなど考慮すると12000円前後で買える可能性もあることを考えるともはや驚愕である
これで、「ステレオイメージ幅の変更」的な機能がファームウェアの更新で提供されれば、用途によっては無敵なのだけど・・・望み薄ではあるがw
ただ、最近そこそこ大手のネットショップでも2万円以上の価格を付けているのをちらほらと見かけるようになってきた
値上げの予兆か販売終了の前触れかは不明だが必要なら早めの購入が吉かもしれない
※私はZOOMの社員、関係者ではないが(笑)
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