2022年3月14日月曜日

内部探訪 Breedlove American Series D25/SRe

内部探訪シリーズも超久しぶり!
360度カメラ、リコーシータもあまりに使わなさすぎて、
マニュアルで使い方をおさらいするという(笑)



Breedlove American Series D25/SReは購入後一度も弦交換してなかったので、
弦交換のついでに撮影してみました(青い物体は撮影のためのライトです)

まず目につくのはブリードラブ独特の「Bridge Truss」です
Aポジションの方が見やすいですが、普通のギターにはないブリッジ下の物体
それが「Bridge Truss」

次に目立つのはアンセムとその配線(笑)
ごちゃごちゃしてて、ギターの内部を見るには邪魔ですが
ブリッジの下にマイクがありついているのは、実ははじめて目にしましたw

少し驚いたのは、配線を底面固定していることです
ピックアップの配線はエンドピンジャックまでサイド配線かと思ってました
このアンセムは型番に「e」の文字があるのでエレアコ仕様ですが、
当初はアンセムではないはずなので換装のはずです
中古購入なので換装がプロの仕事かどうかはちょっとわかりませんが
これが正しい配線なのでしょうか・・・とはいえやり替えるのも面倒ですけど(笑)

ブレーシングはいろんなものが邪魔でよく見えませんが
スキャロップドXブレーシングだろうと思われます
またXの交点がサウンドホールに割と近いので、近年のマーチンのような
フォワードシフトという形なのかも知れません

【Aポジション】


Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA


【Bポジション】


Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA


+ボタン:画面拡大  -ボタン:画面縮小
※ボタン:画面初期化  外面ドラッグ:画面回転

Aポジション              Bポジション

2022年3月8日火曜日

MOTU制御ソフトCueMix DSPの超々基本

 ええ、人様に解説なんてものではなく、ただ自分用のメモであります
超々基本=それくらいしか知らない・・・ということでもありますw

CueMix DSP


MOTUの制御ソフトは製品に応じて何種類か存在するようですが、「各種エフェクトの操作が無い」という意味では、最も単純なものといって良さそうです
基本的には8入力のミキシングソフトと考えればいいかな


画面の拡大縮小

CueMix DSPのインストール時には8chのうち6chしか表示されません
8ch全部を表示するには画面右下をドラッグして拡げます
しかし、該当部分にカーソルオンにしてもマウスカーソルが「拡縮表示」に変わったりはしないので、「できないのか~~?」なんて焦らないように(笑)


入力コントロール

【TRIM】いわゆるゲイン(GAIN)
  XLR入力に対しては+48dB、フォン入力に対しては+39dBのゲインを与えます
  ただし、専用のマイクプリのように+60dBとか+70dBほどのゲインは無いことに少し
  注意が必要です
  「SHURE SM58をXLR接続」の場合、トリムmaxでオンマイクならまあなんとか
  大丈夫って感じですが、出力(感度)の小さなダイナミックマイクの中には厳しい
  ものがあるかも知れません
【PAD】-20dBのパッドスイッチ、ライン入力を行う場合に使用することがあります
ø】位相切替スイッチ
【48v】ファンタム電源のオンオフスイッチ
【MONO/STEREO】:STEREOの場合1-2、3-4、5-6、7-8がステレオリンクします
  画面右側がステレオリンク状態を示します、GAINはLR別々に機能します


出力コントロール

【PAN】モノチャンネルの定位を左右に変化させます
【BAL/WIDTH】ステレオリンクチャンネルの場合にのみ機能します
  BAL:左に回せば右チャンネルの音量が低下し、右に回せばその逆となります
     ただし、左右チャンネルの定位は変化しません
  WIDTH:ステレオイメージの広がりを設定します
     右一杯(値128)で元のステレオイメージ通り、左一杯(値0)でモノラル
     イメージとなります
【フェーダー】各チャンネルの出力を決めます
【SOLO】ボタンを押したチャンネルのみが有効となります
【MUTE】ボタンを押したチャンネルを無効にします(SOLOよりも優先します)


その他のコントロール

【対象選択】上記の「出力コントロール」が以下のどちらに対するものかを設定します
  ・Main 1-2:背面のメイン出力
  ・Phone 1-2:ヘッドホン出力
【マスターフェーダー】ミックス全体の出力を設定します
【マスターミュート】ミックス全体のミュートを設定します
【ミックス選択】
  「出力コントロール」全体の状態(8ch分)をまとめて「ミックス」と呼び、
  CueMix DSPではこのミックスを4つまで設定(記憶)することができます
  ライブ配信用設定とか録音用設定とかを個別に状態記憶可能と考えれば良いです
   ※ゲイン等の入力コントロールの状態はミックスには含まれません
【その他】青枠で囲んだ部分は通常の場合不要なのでここでは説明を省略します 


ループバックの有効/無効切替

Windowsソフトウェアでドライバ選択を「MIX 1 Return 1-2」としているとき
デフォルトではループバックが有効になっています
これを無効にするにはFileメニューのプルダウンにある下図の赤矢印のチェックを外します
再度チェックをONにするとループバックが有効となります


CueMix DSPで可能なその他のこと

CueMix DSPでは以下のような分析も可能ですが・・・全部説明してると大変なので(笑)
ヒマでヒマで仕方が無いときにでも英文マニュアルと格闘してみましょう
実は「その他のコントロール」で説明を省略した「スコープチャンネル設定」は、以下の分析にどのチャンネルの音を送るかを設定するものです

【FFT分析/スペクトログラム】
リアルタイムの高速フーリエ変換(FFT)周波数測定曲線を表示します


【オシロスコープ】
時間の経過に伴うオーディオ信号の振幅をグラフ化します。振幅はy軸に表示され、時間はx軸に表示されます。
太い白い縦線は、時間がゼロに等しい場所を示し、太い白い水平線は、振幅がゼロに等しい場所を示します


【X-Yプロット】
ステレオオーディオ信号の振幅を2次元グリッドにグラフ化します。
時間の単位ごと(つまり、各サンプル)、左チャネルの振幅がx軸に表示され、右チャネルの振幅がy軸に表示されます。


【位相解析】
直交座標または極座標のいずれかで、ステレオ信号の周波数対位相差対振幅をグラフ化します。
直交座標では、縦軸は周波数を表し、横軸は左チャネルの位相から右チャネルの位相を引いたものを表します(ラジアンで測定)。
極座標では、半径は周波数を表し、+ y垂直軸からの角度(シータ)は、左チャネルから右チャネルを引いた位相差を表します。


【チューナー】
ギター等、楽器のチューニングも可能です


2022年3月2日水曜日

オーディオインターフェイス MOTU 8pre USB

正直言えば、好奇心で買ってしまったのだけど・・
まあ使い道はこれからゆっくり考えればいいかと(笑)

MOTU 8pre USB


2013年の発売からすでに9年近く経過しますが、
未だ新品販売があるという超ロングラン製品です
その前身となった8pre(FireWire接続)がUSB接続となってリニューアルしたもので、
基本的には接続規格が変わっただけと(私は)認識しております


    ■高性能マイクプリアンプを8基装備したオーディオインターフェイス /ADコンバータ
    ■USB接続対応
    ■Mac & PC 対応
    ■16イン / 12アウトの仕様
    ■TRS フォーン端子のアナログ入力、または Low-Z XLR マイク入力
    ■各入力チャンネルにファンタム電源切り替え、PADスイッチ、トリムコントローラ搭載
    ■バランス/アンバランス、24bit 192kHz
    ■8チャンネルADATオプティカル入出力(最大24bit /96kHz)
    ■MIDI入出力(スルー機能搭載)
    ■AudioDesk(フリーダウンロード)
    ■Mac OS X専用の24bitレコーディング&編集が可能なDAWを同梱。
    ■内部32bit演算処理による高音質ミックス、編集、マスタリングを可能
    ■国内100v 50/60電源自動切換え

使い勝手
8pre USBを使用するには、まずドライバ&ツールのインストールです
この点、発売から9年近いというのに最新のドライバの提供が継続しているのは、さすがMOTUというか、大変ありがたい
もちろんWindows11でも使用可能です

【ドライバ&ツールのダウンロード】

まずはDownload | MOTU.comにアクセスし「Find downloads for your product」で
 ・Product categoryを「Audio Interface」
 ・Select your productを「8pre USB」
とすればMac、Windows用の最新ドライバ、マニュアルがダウンロード可能となります
なお、8pre USBの制御ソフト「CueMix DSP」は、ドライバインストーラーの中に含まれるので、別途ダウンロードは不要です
ユーザーガイドは英文しかないのですが・・・無いよりマシです(笑)

ダウンロードページには「CueMix FX TouchOSC Layouts」というのもあるのですが
どうもこれはiOS用みたいなのでWindowsのかたは不要と思われます

【ドライバ&ツールのインストール】
もし可能であればインストール前に古いオーディオインターフェイスのドライバが残存しているようであればアンインストール後に再起動してからインストールした方が、トラブル回避になにかと良いかも知れません

インストールはダウンロードした「MOTU Audio Installer (89606).exe」(89606は変更あるかも)を実行するだけです
途中特別な分岐点やシリアルの入力などは一切ありません
完了後、しなくても大丈夫かも知れませんが一応のおきまりとして再起動後、8pre USBをUSB接続すれば使用可能となります

【PCとの接続
基本的にUSB2.0機器ですが、USB3.0ポートかつハブ経由の接続でも可能です
しかし、場合によっては不安定になることもあるので、安定を求めるのであればUSB2.0ポートに直刺しが好ましいです
また、接続後の起動順ですが「PC起動後に8pre USBを電源オン」というのが良さそうです
これといった理由はないのですが、そうしないと動作がやや不安定なときがありました

制御ソフト「CueMix DSP」】
本体だけでも十分使えるのですが、「CueMix DSP」がとても便利です
ドライバのインストールと同時にインストールされます
また便利なだけでなく以下の操作は本体ではできないので実質的には必須です
 ・異なる4つのミックス(各チャンネルの状態)を記憶
 ・出力フェーダー(ゲインは本体でも設定可能)
 ・ステレオリンクの設定
 ・パンの設定
 ・ミュートやソロの設定


ただ、このソフト(もちろん本体でも)ではどうしようもないことが1点あります
それは「PC音声の調節及びミュートができないこと」で使い勝手としてはかなり減点です
たとえばPCの音声を「スピーカーからはオフ、ヘッドホンではオン」てことができない
やりたければスピーカーの電源を切るしかない・・・え~~~w

しかたがないから、スピーカーの電源コードにオンオフスイッチを取り付けましたが
こればっかりは納得できん!💢

ちょっと嬉しい使い方】
以前ZOOM UAC-8を買ったとき一番ガッカリしたのは
OBSやAUDACITYのように1,2チャンネルしか使えないソフトには
8チャンネル分のミックスを送れないこと(要は1,2チャンネルの音しか送れない)

その点8pre USBのドライバは以下の選択が可能となってることが素晴らしい
 ・MIX 1 Return 1-2
 ・MOTU Analog 1-2
 ・MOTU Analog 3-4
 ・MOTU Analog 5-6
 ・MOTU Analog 7-8
そう、MIXを選べば8chのミックスアウトをOBSでも扱えるということです

だがしかし、良いことばかりではない・・・・・(笑)
MIXを選ぶともれなく「PC音声のループバックもついてくる」のであります
一般的な配信では別にまずくはないのですが
SYNCROOMなどでは盛大に山びこがかえってくる可能性大です
その場合は「MOTU Analog 1-2」を選べば良いのでしょうが・・・めんどくさいし
 ※これについては回避策があります(次回の記事で詳述します)

【注意点など
制御ソフトの名称が「CueMix DSP」なのでなんとなくDSPエフェクトも入ってるのかと、淡い期待もあったのですが、エフェクトはおろかEQやコンプなどチャンネルストリップ的なものも入っていません
音質調整やエフェクトが必要な場合は別途機材を用意するか、DAW側で処理する必要があるのでそこは注意が必要です

【OBSやAUDACITY等のソフトで音が拾えないとき
ドライバで「MIX 1 Return 1-2」を選択しているとき
サンプリング周波数やビット深度がwindowsの設定と整合しているのを確認しても
OBSやAUDACITY等のソフトで音が拾えないことがあります
この場合は、下図の赤矢印のチェックをオンにしてみます
 ※ドライバ&ツールのインストールで自動的にインストールされる
  「MOTU Audio」を起動した画面です
VISTA以降のWindowsでは「waveRT」が実装されているようなので、基本的には2つのチェックボックスは2つどもオンの状態で使いますが
DAWの使用時に不具合が起きるようなら赤矢印のチェックをオフにします


音質など
MOTUはこれまで使用経験はありませんが、音のイメージとしては引き締まったスッキリ系と想像していました
しかし、実際はマイク音、PC音ともにどちらかと言えば豊かさを感じ、端的に言えば「相当良い音」にきこえます
これまで低価格のオーディオインターフェイスを使っていたPCでの比較だから、という部分は否めませんが、安物のパワードスピーカーが生まれ変わったように良い音で鳴っています

この8pre USBはMOTUの製品群の中ではけっして高級品ではありませんが、これを地力というのでしょうか、私の粗末な耳は十分喜んでいます

まとめ
新品価格だと8万前後、中古価格でも4万円前後している8pre USBが、メルカリで1.8万円という衝撃価格で出ていたのを思わずポチしたブツでしたが、結果的には大満足です

ただ、マイクプリとしてはともかく、USBでのPCとのやりとりについては上記したようにいろいろ解せぬところもあります
コントロールルーム(卓側)とライブルーム(演者側)の会話を可能にする機能などを見ると、基本的にエンドユーザー用ではなくプロユースを前提としてると思える節もあるので、個人の宅録やライブ配信とはスタンスが異なるのかもしれません

それにしても、この手の製品は、実際に手に取らないとわからないことが本当に多いです
賭けの要素も大きいのですが、その分楽しめる・・・ともいえそうです

【DAWで使いたい方】

録音作業がある場合、スピーカー(メインアウト)が邪魔になるとき、スピーカーを切る(電源オフorボリュームゼロ)か、物理的に8pre USBとの接続を切るかしなければなりませんが、DAWでの作業自体は問題無くできると思います

【ライブ配信で使いたい方】
マイクがスピーカーアウトを拾うとハウリングするので、上記同様スピーカーを切る作業が必要になります
また、SYNCROOMのような双方向配信ではループバックが他の参加者の迷惑になる可能性が高いので、MIXアウトをAnalog1-2等の出力に変更する必要があります

【宅録で使いたい方】
LINE録音のみの場合は何も問題ありませんが、MIC録音の場合はやはりスピーカーを切る作業が必要です
ドライバーの設定を「MIX 1 Return 1-2」にしておけば、8chのステレオミックスをOBSやAUDACITYのような2chしか扱えないアプリでも録音可能です
ただし、うちの環境ではOBSでの録画時にプツプツというノイズが入りました、原因は不明ですがAUDACITYでは問題ありませんでした

【マイク使用時の共通した注意点】

マイクプリのゲインは、XLR接続時で+48dB、フォン端子接続時で+39dBと、かなり非力ですので、低感度のダイナミックマイクを使用する場合は別途マイクプリが必要になる場合があります


次回は制御ソフト「CueMix DSP」の
超簡単(手抜き?)説明をしようと思います