2020年1月8日水曜日

Bugs Gear 00C-40E

令和2年最初の投稿は、「恐るべき安物ギター」のご紹介
そして実に1年半ぶりの超久しぶりなギター紹介でもあります


top:キルテッド・メイプル
side:キルテッド・メイプル
back:キルテッド・メイプル
finger board:ローズウッド
neck マホガニー
nut width;42.5mm
Grover Peg
Head Inlay/Abalone Position/Abalone Trim and Abalone Rosette
Fisherman Presys Blend


Bugs Gear 00C-40E


Bugs Gearについてはあまり多くの情報がありませんが
韓国のギターメーカーで、日本での販売はショップよりもネットオークションが主体だったようです
一時、価格に似合わない豪華な装飾や音の良さで話題になったとの情報もありますが
私自身ははじめて聞くメーカーです

購入価格はなんと税込み3万3千円(中古ギターです)
しかも「送料はサービスして!」と言う理不尽な要求にも快く応じていただいたショップ様には
心より感謝!でありますw

00C-40Eは少なくとも2000年代後半には販売情報があるので
おそらくはその前後の製作だと思われます
当時の販売価格は 税別で6万円だったようなので、概ねその半額で購入したことになります

00Cの名前の通りダブルオーサイズのベネチアンカッタウェイ
豪華なアバロンインレイとキルトメイプルのうつくしい木目・・・・
確かに値段に似合わない美しいギターです


購入動機


うちにはメイプル材のアコギは1本もありません
メイプルってどんな音なんだろう?というのは随分長いこと脳内に居座った興味でしたが
デジマートを徘徊中にこのギターを発見!
なんと、表裏ともメイプル単板、そしてとても美しい

もちろん値段が値段ですから、「これぞメイプル!」が味わえるとは思いませんでしたが
かすかなテイストでも味わえたら儲けものじゃないですか
しかし、そこで一応常識ある大人のブレーキ
そうです、いっこうに処分の進まないギターがまだ25本・・・(笑)

ブレーキ、10日くらいは有効だったw
最後は、「気分転換も必要よね~」とばかりにショップに電話
いつものことだけど、電話=購入というパターンがほとんどなので、
その例に漏れず、その場で購入決定でした


ギター紹介


【ヘッド】

ヘッドの突き板はボディとおそろいのキルティッドメイプル
チューナーはグローバーです
アバロンのヘッドインレイが美しいですが、
メイプルの明るい色のおかげで派手派手しい感じはあまりしません


【指板・ネック】

指板はローズウッドにアバロンのポジションインレイ
ネックはマホガニーのワンピース
マホガニーにもいろいろありますけど、ワンピースネックは廉価版ギターにはありあえない仕様



【トップ】

キルティッドメイプルの単板です、アバロンロゼッタが光り輝きますw
ブリッジはローズウッド、サドルとピンの材はわかりませんが
やや固めのタスクっぽい音がします


【バック】

バックもキルティッドメイプルの2ピース



【アバロン装飾】

ヘッド、ロゼッタ、パーフリング、指板ポジションと、これでもかといわんばかりの豪華版
真偽は不明ですが、一応「本貝」だそうです
豪華装飾、けっして嫌いではありません(笑)
 


【ピックアップ】

先日の記事のとおり、Fishman Classic4からFishman PresysBrendに換装してます
換装費用1900円・・・(笑)
工作は大変でしたけど、ノイズから解放され大変しあわせですw



音紹介


安いギターですが、驚かされたのはその「生音」でした
もう「値段を考えると・・」などという枕詞も不要なほどにゴージャスな倍音感と長いサスティン
そして、やや固く引き締まっていながら、どこか甘さを感じられる音でもあります
正直いって、うちにある数十万円クラスと遜色ない音です
もちろんこの評価には「好み」という部分も大きく関わるわけですが、それにしても・・・
恐ろしく鳴るギターであります

しかし、この感触を喜びをお伝えするにはあまりにも稚拙な録音技術(^0^;)
最近思うのですがギター前のマイクだけだと、「差が無い!」とは言いませんが、
なんだかどのギターも似たような音になってしまいます
エアーを拾ってミックスしない限りは、奏者の感触どおりにはならないのかなあ・・と思いますが
そこは、根っからのめんどくさがりw
マイクセッティングも機材の設置もひたすら面倒なので、いつも通りZOOM Q8のみの録音です

前半生音、後半ライン音です
生音はQ8の付属マイクで、録音後に音量のみ調整しています
ライン音は、zizi家の誇るフルセットエフェクターを通過した音です(笑)

生音がどのようにお届けできているかちょっと心配ではありますが
仮に全部のギターを処分したとしても「最後まで持っていたいギター」と思わせる
そんな3万円のギターなのです



後記


購入時に張ってあったダダリオの音が半月程度でほんの気持ち程度曇ってきたので
録音前々日にエリクサーに張り替えたら、ちょっと音に元気がなくなったような・・
まあ、1日経過するとかなり元気を取り戻したのですが
改めて思うのは、
張ってから半月以内のダダリオはほんとにすごい音がするってことでしたw




14 件のコメント:

Toki さんのコメント...

ZiZiさん こんばんは
本年もよろしくお願いいたします。

オールメイプルのギターは初めて!
美しい単板材が使われてソノお値段で鳴りがイイ、
きっとアタリなのかも知れませんね^ ^/

僕が以前所有してたエアーズと今あるフィールズでは
音質が全然違います。
作りによって音質がハッキリ分かれる材なのかもです。

zizi さんのコメント...

>tokiさん

コメントありがとうございます
こちらこそ、よろしくお願いいたします

安物のメイプルギターなので
これが本当にメイプルの音なのかどうか
僕もよくわからないです
でも、購入から1ヶ月経過しても
まだ、「これええわ~」がおさまらないのも事実です
自分でも不思議なくらい気に入ってます

これが、アタリというものなのでしょうか(笑)

もりそう さんのコメント...

こんばんは!
これが本当に3万円のギターですか?
サウンドの「甘さを感じられる音」この表現すごくわかります。
私は国産の3万前後のギター買うならこちらを選ぶかもしれません。
定価6万円でもこのスペックとサウンドを考えるとクオリィ高いのは間違いないですね。
こういう知らないギター好物です(笑)

zizi さんのコメント...

>もりそうさん

嬉しいコメントをありがとうございます
全く知名度の無いこのギターに驚かされました
材のスペックや装飾もですが
やっぱり音です
とはいえ最初の興味は「オールメイプル単板」という部分でしたから
音が気に入ったのは単に偶然ではありましたが(笑)

同価格帯ではおそらく国産も海外製もまず相手にならないです
感触的にはFurchと良い勝負でしょうか・・・
恐るべきギターですw

bs-guitar-funnypage さんのコメント...

いい買い物でしたね
また、オールメイポゥに合う曲って
あると思います。
The water is wideより、
明るい曲のほうがより個性を魅きたたせるのかなと
また、
zizi家の誇るフルセットエフェクターを通過した音は
凄いですね
押尾の音響みたいです
ぜひ特集をお願いします 

zizi さんのコメント...

>bs-guitar-funnypage さん

コメントありがとうございます
もう今では選り好みできるほどのレパートリーが無くて(笑)
じゃあ明るい曲弾いてみます~!ってわけにいかないのが
悲しい現実です(^0^;)

フルセットエフェクター(爆)
それでは、zizi家の誇るエフェクター群をいずれご紹介しましょう
最近はあまり入れ替えも無く、面子も固定化してますからね
お楽しみに~~~~~!!!

LAPIN さんのコメント...

はじめまして、過去記事に失礼致します。
バグズギアを検索していてこちらに来ました。

バグズの音とネックと安さに惚れて、今まで
OM35を2本、OR35とOR30(2期・中国製)を所持しました。
情報の少ないバグズですがいろいろ収集した結果

「50」オール単板、「35」トップ&バック単板
「30」トップ単板、「40」オール合板
と、結論付けていました。が、

そこでこの「00C-40E」オール単板です!
「OQC-40E」という全く同じ外観のは見たことがあるのですが
やはり合板だったように記憶しています。

ショップで購入されたということなので間違いはないと思いますが
確実にオール単板なのでしょうか?型番も含めて
そうなると
Bugs Gearの情報を修正しようと思います。
(プロトタイプもありますが・・・本線のような)

奇跡的にオークションに出品されるやもしれません
その時の参考にしたいので
どうぞよろしくお願いいたします。


zizi さんのコメント...

>LAPINさん

初めまして、コメントありがとうございます

単板情報は購入したショップのものであります
知識豊富なわけではない私としてはそれを鵜呑みにするしかないのですが、
たしかに側板に割れ止めがないことからして、合板である可能性は否めません

ただ、私も購入後に内側の木目を確認し、
表裏の木目がマッチしてるかはわかりませんが
とりあえず「表側と同じような木目」というのをみて、
ショップの言うとおり単板なのかと思っておりました
しかし、3レイヤーの合板ならそれもあり得る話かもしれませんね

音が気に入っているので単板でも合板でもどちらでも良いのですが(笑)
私も上記以上の情報は持ち合わせません
ご期待に応えられず申し分けないです!!!

しかし、貴重な情報提供、ありがとうございました

zizi さんのコメント...

取り急ぎ、情報豊富なLAPINのご指摘に基づき
「単板」の文字だけは削除しておきますね

LAPIN さんのコメント...

早々の回答ありがとうございました。(ヤフオク病)
あまり気分の良くないコメントすみませんでした。

ちゃんとしたカタログが存在しないので
ネット上でも仕様が食い違っているのを見ることがあります。
(削除は・・・)そこは藪の中でもよかったのでは

ただ、「ziziさんの耳」が良い音と判断したのなら
お墨付き!
今まで見送っていたのですが(過去2件3万強くらい)
次は参加しようと思ってます。

現在OR-50が出品されているのですが10万!
バグズの良さがバレて来てるのがちょっと悲しいこの頃です。

今も他の記事を読んでいたのですが
大変勉強になることが多いので、フォローさせていただきますので
よろしくお願い致します。
(高額ギターは私には無縁なのですっ飛ばしですw)

zizi さんのコメント...

>LAPINさん

いえいえ、こうした情報交換こそがこのブログの存在意義です

ちなみに気になってきたので(爆)
先ほどPUのプリアンプを取り外して材の断面を撮影してみました
http://souto-p.com/side.jpg
これを見る限り、少なくとも側板は合板であることがわかりました

トップ材のサウンドホールエッジの断面はあまりはっきりせず
バックの材は確かめようもないのですが
オール合板というのもなんだか「なるほどなあ・・」って気になってきましたw

値段からすると信じられないほど良く鳴るし
そのお値段も3万円と格安でしたので、単板合板はあまりこだわりませんし
ショップを恨む気持ちもないです(笑)
むしろ、オール合板なら「腑に落ちた・・・」って感じもしています

今回のこと本当にありがとうございました!!!!!

匿名 さんのコメント...

はじめまして。先日までOR50PLというbugsgearのギターがオークションにありました。インドネシア産のようだったのでなんとなく購入は見送りましたが、気になって調べてみてもあまり情報がありません。PLとはどういう意味なのでしょうか?当時の販売価格なども気になります。何か情報あれば教えていただきたいです。

zizi さんのコメント...

>匿名さん

コメントありがとうございます

残念ながらこれといった情報はありません
ただ、「BUGSGEAR OR-30PL」がここで販売中です
https://komehyo.jp/product/270-003-612-4098/

BUGSGEAR OR-50PLは、その上位機種であろう、という想像はつきますが
30と50で何が異なるのかまでは不明です

zizi さんのコメント...

>匿名さん

あとPLの意味ですが、うちのBugs Gear 00C-40Eの末尾の「E」は
おそらくElectricすなわちエレアコの意味ではないかと思います

仮にそうだとすればPLは
Pickup Less=ピックアップのついていない生ギター
という意味では無いかと想像します

あくまで想像ですが・・・・w