2021年5月7日金曜日

ボーカルエフェクター VoiceLive touch 2

現在メインで使用しているボーカルエフェクタは「TC-Helicon VoiceLive2」
2010年の発売以来11年経過しますが、いまだ私の中では最高のVEであります
 ※もちろんLooper等一部機能は最新の機種に譲りますが
  あくまで「私の用途では」という意味で音質、エフェクトの質ともに最高!w
VoiceLive touch 2はその2年半後、
TC-Heliconから2013.2に発売されたボーカルエフェクターです

TC-Helicon VoiceLive touch 2


さて、VoiceLive2が最高なら、なぜVoiceLive touch 2が必要か???
いえ、必要というわけではないのですが、興味津々であったことは間違いない(^0^;)
しかし、これ新品だと5万円以上と意外に安くないのです
そんなとき、ヤフオクで・・・というおきまりのパターン
興味本位でとりあえず1万円で入札したのでしたが、予想に反して対抗馬が少なく
もうこれで最後!って気合いで入れた1万4千円で落札してしまった、という事情です

興味津々だったのは、
一つには、もうやりもしないライブですが「やったつもりの脳内ライブ」で
使えそうかなっておもったこと
もう一つは、VoiceLive2では使えなかったフットスイッチやMP75などの
外部コントロールが使えるようになったことで、かなり使い勝手が向上しているので
もしも、VoiceLive2と同等の音質が得られるなら、VoiceLive2と入れ替えても良いかな
とおもったためでした




VoiceSupport 2
中古であれ、新品であれ、まずはこれをダウロードすることをおすすめします
 ①TC Heliconのダウンロードページにアクセス
 ②Product Groupsで「Voice Processors」を選択
 ③Productで「VoiceLive Touch2」を選択
これでダウンロード可能となります

VoiceSupport2では、エフェクトのエディットなどは出来ませんが
 ・最新ファームウェアへの更新
 ・プリセットの入れ替えや追加
 ・全設定のバックアップ
が可能となりますので、ある意味「必需品」と考えて良いと思います
今回の購入品でもファームウェアのバージョンが古かったので最新版への更新を行いました

使用方法については過去記事にも記載していますので、ご参考に!


使い勝手
【導入のハードル】
TC Helicon全般に言えることですが
はじめて手にしたときのハードルはかなり高いです(^0^;)
私自身、VoiceLive2やPlayAcousticを使用しているので「楽勝さ~~」と思ってましたが
そこそこ苦戦しましたw、しかし・・・・
「理解するまで大変だけど、わかって使い始めると実に良く出来た操作系だと気づく」
というのもまたTC Helicon製品の特徴でもあります
是非頑張って最初のハードルを乗り越えてもらいたいと思います

【ボーカリストのツール】
TC Helicon製品をいくつも使っていながらVoiceLive touch 2にはちょっと苦戦w
そのワケは、このVoiceLive touch 2が
「ボーカリストが現場で使用することに特化した製品」である
という、コンセプトによるところが大きいと考えられます
そして、そのコンセプトは、私もはじめて見る、画面の下にある9個のマトリクスキーと
「Effect」「Voices」の2つのボタンに良く現れています
例えば、「Effect」ボタンにタッチすると以下の画面になりますが
それに対応するマトリクスキーをタッチすることで瞬時に特定のエフェクトのオンオフを
切り替えられます


もちろん、VoiceLive2でも本体フットスイッチで似たようなことは出来ますが
さらに直感的操作が可能となっています
ただ、このエフェクターは、あくまで
手が使えるボーカリストのための機材
であり、手で操作することが基本となっていることを考えると
弾き語りのように演奏中には手が使えない場合には、
フットスイッチやMIDIコントローラーがないと少し不便ということでもあります
基本的には優れた操作系であると思いますが、
演奏スタイルによっては多少評価が分かれる部分かもしれません

【タッチパネルの功罪】
反応も良く見た目も格好いい「タッチパネル」ですが
 ・触れただけで反応するのは良い面もあるが誤タッチが起きやすい
 ・マトリクスキーでは境界付近をタッチすると2つのキーが反応してしまう
 ・機械的に「押し込む」という動作があった方が安心して使える
 ・自照式の照明が無いので暗いステージだと使いづらい
という課題もあります
操作パネルには十分な大きさがあるので、慣れでなんとかなる部分もありますが
機械的なボタンの方が良かったなあとは・・正直思いますw

エフェクト
9つのエフェクトのうち「私が」よく使うエフェクトについてご紹介してみます
【リバーブ】
VoiceLive touch 2、VoiceLive2、PlayAcousticの3機種とも
ともほぼ同種のリバーブが用意されています
私自身はPLATE系のリバーブをよく使いますが、これらのリバーブは
ステレオ出力を前提としてチューンされてるような印象を受けます
モノラルだと残響の消え方に今ひとつ自然さが欠けるというような部分です
このためには出力設定を「STEREO」とすることが必要なのですが
VoiceLive touch 2の場合、本体をスタンドに設置してしまうと
ステレオ出力のためのアンバランス端子が使いにくくなってしまうことには要注意です
ステレオ出力のリバーブは大変美しく、私もお気に入りです

設定可能なパラメーターはLEBEL(MIX)やDECAYといった一般的なものに加えて
プリディレイやワイズ(ステレオ感)と言ったものもアドバンス設定で調整可能です
ただし、VoiceLive2では可能だった
「リードボーカルとハーモーニーのリバーブ量の個別設定」は省略されているので
VoiceLive touch 2ではどちらにも同量のリバーブがかかってしまいます

【ハーモニー】
VoiceLive touch 2、VoiceLive2では4声、PlayAcousticでは2声の
ハーモニーを使用可能ですが
VoiceLive2はDOUBLINGとしてさらに4声をコントロール可能なので実質8声に比べると
VoiceLive touch 2はやや少ないかも知れません
 ※VoiceLive touch 2でも4声DOUBLINGが可能ですが個別の調整は出来ません
ただし、ハーモニーというのは実際に使っていると2声あれば十分です
なので、4声や8声というのは基本的に不要と考えれば、
上記3機種であまり差はないとも言えます

ハーモニーごとのジェンダー(性別)やパンの設定は
VoiceLive touch 2、VoiceLive2の2機種で可能ですが、
声ごとの音量その他の細かな設定はVoiceLive touch 2では出来ません
ハーモニー音声の質や精度はどの機種もにた印象を受けます
私はキー設定をギター入力で行いますが
とても美しく、かつ精度良く、不自然さを感じたことはありません

【HARDTUNE(ケロケロ)】
これは上手く言い表せませんが、使い出すとクセになります(笑)
機種による相違と言うよりは歌い方による部分が大きいのですが
VoiceLive touch 2でも、もちろん使用可能です
ただし、SETUPでピッチ補正を使用しているとケロケロしにくい気もするので
ピッチ補正=無し、にしておく方が良いかもしれません

音質
VoiceLive touch 2の音は、VoiceLive2、PlayAcousticと本当によく似ています
さすが同じメーカーというところですが
音質に関してだけ言うならどれを選んでも問題ないと思います

上記の3つのエフェクトを使い1曲弾き語ってみました






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