2016年12月3日土曜日

「ハイキュー!!」と「秒速5センチメートル」


アニメの上質さにハッとすることが多い昨今・・・

実写のドラマや映画というのもすぐれた作品は多いのだけど
アニメは実写に比べると視覚情報が単純化されている分、
ストレートで力強い訴求力を持つように思える・・・ときがある

ハイキュー!!

バレーボールを題材にしたテレビアニメシリーズ
古くは「巨人の星」からあるスポーツアニメは、私の大好物だったし
最近では「黒子のバスケ」や「弱虫ペダル」にも大いに心揺さぶられた

この手のアニメにつきものなのは、いわゆる「魔球」とか「必殺技」的な特殊技能で
それはそれで私のワクワクを支える重要な要素ではあるのだけど
この「ハイキュー!!」には常識を越えるような特殊技は登場しない
かといって根性論や精神論がそれほど強調されているわけでもない
にもかかわらず、毎回さわやかに、そして結構深いところを刺激してくれるのである

ショウヨウとトビオの二人を軸にしているのは確かだが、この二人とともに
チームメイト、マネージャー、コーチ、監督一人一人の成長こそがテーマであると思われ、
それぞれのストーリーと感動を束ねながら、
チームの勝利というピークに向かって物語が進んでいくのだ
そして登場する敵役の魅力度が高いことも作品の上質さを支えている

放送開始以降すべてを録画しているが、黒子とともに永久保存確定のアニメだ(笑)





秒速5センチメートル

私は物心ついた頃から本好きな子供であった
外で遊ぶよりは本を読んでる事を好み、片手にタクアンの尻尾でもあれば
小学生の心は完全に満たされていた(爆)
だが、小6以降は転校や高校大学の進学で身の回りの環境が慌ただしく変わったこともあり
しだいに活字に触れる機会も減っていき
社会人になった頃には本を読むこともほとんど無くなっていた

そんなある日、ふと目にしたこの映画は
「君の名は」で今年大ブレイクしている新海誠監督の2007年の作品で
本から離れた私に、「言葉の力」をまた思い出させてくれた

3部構成のオムニバスとなっている(桜花抄、コスモナウト、秒速5センチメートル)
主人公、遠野貴樹がであう小学校、高校、社会人の3人の女性との
淡く切ない恋愛を見事な映像美で綴っているが
この中で何度か出てくる貴樹のナレーションが心に残る

実はこの記事を書くに当たり、そのいくつかをテキストに起こして紹介しようと考えたのだが
どうやらこの映画のテキストにいたく感動したのは私だけではなかったようで
「全台詞公開」
「名言集」
といったサイトが多数あるのには正直驚いた
そんな中からほんの少しご紹介しておきたい(桜花抄より)

【明里に逢いに乗った電車、雪で大幅に遅れた車中にて】

電車はそれから結局、2時間も何も無い荒野で停まり続けた。
たった1分がものすごく長く感じられ、
時間ははっきりとした悪意を持って、僕の上をゆっくりと流れていった。
僕はきつく歯を食いしばり、ただとにかく泣かないように耐えているしかなかった。
明里、どうか、もう、家に、帰っていてくれればいいのに。

【明里との最初で最後のキス】

その瞬間、永遠とか、心とか、魂とかいうものがどこにあるのか分かった気がした。
13年間生きてきたことすべてを分かち合えたように僕は思い、
それから次の瞬間、たまらなく悲しくなった。
明里のそのぬくもりを、その魂を、どのように扱えばいいのか、どこに持っていけばいいのか。
それが僕には分からなかったからだ。
僕たちはこの先もずっと一緒にいることはできないと、はっきりと分かった。
僕たちの前には未だ巨大すぎる人生が、茫漠とした時間が、どうしようもなく横たわっていた。
でも、僕をとらえたその不安は、やがて緩やかに溶けていき、
あとには、明里の柔らかな唇だけが残っていた。
その夜、僕たちは畑の脇にあった小さな納屋で過ごした。
古い毛布に包まり、長い時間話し続けて、いつの間にか眠っていた。
朝、動き始めた電車に乗って僕は明里と別れた。




この作品の前には「雲のむこう、約束の場所」という新海作品があって
世間的には評価が高いようだが、正直これは私にはあまりぴんとこなかった
「秒速5センチメートル」のあとの「星を追う子ども」も同じファンタジー路線だったが
まだもの足りなさが残った

2013年「言の葉の庭」という短編で「秒速5センチメートル」の路線に戻った感があるが
人間を掘り下げていくことによる厚みの表現がこの監督の真骨頂ではないかと思える
とはいいつつ、最新作「君の名は」をまだ見ていないのだが
予告編を見る限り基本的にはファンタジー路線の模様
社会現象とも言えるヒットのワケを、早く見極めてみたいと思う



4 件のコメント:

ドラ さんのコメント...

『ハイキュー!!』私も大好きです!登場人物のキャラのかき分けもよくできてるしひなたくんかわいいし!
アニメでは今白鳥沢戦ですね。白鳥沢のメンバーもよくがんばってます。
次の回はティッシュとタオル用意して観ないと!

Zi Zi さんのコメント...

Doraさん、こんにちは

ハイキュー!!の録画見ていなかったのを
このコメント見て思い出し、今ようやく見ております
そうですね、次回はちっしゅでは足らなさそうなので
タオル必要になりますね

さて今日はエコールライブ!!!!!!
行けなくて残念ですが、盛況を祈っております
また結果など教えてくださいね

めぐみ さんのコメント...

ご無沙汰っす。
今年も病院経営に精を出してとうとう師走に。
情けない思いを、私も「ハイキュー!!」や
「黒子のバスケ」で発散させておりますです。
あと「DAYS」もなかなかですよぉ。
「言の葉の庭」はへぇ~って感じでしたね。
「秒速5センチメートル」は観てないです。
「君の名は」よりも「この世界の片隅に」の方が観てみたい。
師匠、どっちも観てまた評論書いてくださいね。

Zi Zi さんのコメント...

めぐみさん、ご無沙汰です

アニメのTVも映画も最近の質の向上はすごいですが
元をたどればやはりジブリ、ということになるのかもしれませんね

DAYS・・・もう全くのーマークでしたが
公式サイトの1枚の画からでもなんかオーラが出てそうです
今度見てみようと思います

「君の名は」「この世界の片隅に」
早く見てみたいですが、
春・・・かなあ、DVDかBDになりそうな感じです(笑)