2018年9月29日土曜日

内部探訪 LOWDEN O-32

今回の内部探訪は「LOWDEN O-32」です
LOWDENの最大サイズギターの中身やいかに~~~~




LOWDEN O-32(A) - Spherical Image - RICOH THETA
A ポジション

LOWDEN O-32(B) - Spherical Image - RICOH THETA
B ポジション


画像ビュアーは拡大・縮小・回転が可能です
マウスでドラッグすると好きなアングルを表示できます

Aポジション              Bポジション




装着PUがパッシブのSUNRISE S-2だけあって、中もすっきりです
こんなに見通しの良い「内部探訪」は初めてですね

典型的なノンスキャロップXブレーシングです
ただし、一般的なXブレーシングよりも補助の力木が左右1本ずつ少ないです
LOWDEN のトップ板厚はサウンドホール付近で5mm前後あり、
非常に厚みがあるためにこのような構造になっているのかも知れません

特徴的なのは、トラスロッドレンチの差し込み口が、
ネックブロックの近くという非常に遠い位置にあることです
直線的なレンチでは途中にある力木が邪魔して使うことができません
径は5mmのようですが、
短いL型レンチをサウンドホールから手を突っ込んで使うか
クランクタイプのレンチを入手するしかなさそうです
まあLOWDENのネックは5層構造で丈夫だから、滅多に使うことは無いということかも
使わないで済むことを切に願います(笑)




2 件のコメント:

丸に橘 さんのコメント...

ziziさんの内部映像を見て、いつも思うのが「敗戦の妙」もとい、「配線の妙」。
「敗戦」(笑)、ちゃうちゃう。
きれいにしてますよね。それにしても、何台もピックアップを着けるというのは、資金的にもすごいことで。。。
ところで、ブレーシングって、和訳は「力木」ですよね。どうして「力木」なんでしょうか。
たしかに、辞典には「他の部材を補強するためにいる用木」とありますが、それが第一の役割ということなんでしょうかね。

zizi さんのコメント...

>丸に橘さん

あは、これは痛いところを突かれました~~w
どうして和訳が「力木」となったのかは私も??です
BRACING=補強、なのでストレートに言うなら
「補強材」または「補強木」ってなりそうなものですよね
きっと日本のギター制作者が訳したものなのでしょうけど
なぜか「力木」とした方がしっくりくる気がするのは不思議です
訳者のセンスにちょっと拍手したいです(笑)

「他の部材を補強するためにいる用木」というのはその通りですが
それ以外にギターの音を決定づける大きな要素という面もあります
トップの材質や強度との組み合わせで
ブレーシングの配置や削り方で音は大きく異なるそうです