2019年7月6日土曜日

USBマイク SAMSON G-TRACK PRO

え~~っと、なぜにまたマイクをという言い訳から(笑)

最近、とっても興味深く拝見させていただいてるブログがあります


ブログ主様は、ソロギターを弾かれる方ですが、機材やソフトへの造詣も深く、
なにより、構成や文章がとてもわかりやすい!
私もお手本にしなければと思いはすれ、その労力を思うとなかなかまねできないのであります

そのブログでこのところDAWソフト「REAPER」の解説がUSBマイクを使って行われており
なにごとも影響されやすい私は・・・
というわけでございます(笑)

SAMSON G-TRACK PRO

SAMSONは韓国サムソンでは無く、米国の音響機器メーカーです
低価格ながら比較的品質の良い製品を提供していて、
わたしもC05というコンデンサーマイクを1本所有しています

このマイクはいわゆるUSBマイクというもので、PCとUSBケーブルで接続するだけで使用できます
コンセプト的にも機能的にもBlue Yetiとほぼ同じ感じのマイクで、ちょっと迷いましたけど
G-TRACK PROのほうが少しだけお安いので、買ってみた次第ですw


◆ElementType◆
  Dualback electret condenser
◆DiaphragmWidth/Thickness◆
  25mm/3microns
◆PoIarPattem◆
  Cardioid(unidirectional),bidirectional (figure-8),omnidirectional
◆FrequencyResponse◆
  50Hz-20kHz
◆MaxSensitivity◆
  +6dB FS/PA(all polar patterns)
◆Max・SPL◆
   l20dB SPL
◆BitDepth/SampleRate◆
  16or24-bit/Up to 96kHz
◆DigitalOutput◆
  USB
◆HeadphoneOutput/Impedance◆
  1/8"(3.5mm)/16Ω
◆HeadphonePowerOutput◆
  85mW@32Ω
◆Instrument lnput/Impedance◆
  1/4"/1MΩ
◆Controls◆
  Mute,Mic/Instrument/HeadphoneVolumes, MonitorOn/Off,Mono/2Track Recording Modes
◆LED◆
  3-color Power/Clip/Mute
◆BodyConstruction/Grille◆
  Die-cast zinc/heavy gauge mesh
◆Accessories◆
  Integrated desktopbase,USBcable
◆ProductDimensions◆
  4.5”x10.5”diameter (116mmx268.5mmdiameter)
◆ProductWeight◆
  3.52lb(1.6kg)
コントロール

【ボリューム&ミュート】
各入力やヘッドホンの音量調節をします
ミュートボタンを押すと全入力を一気にミュートすることが可能です


【指向性切り替えスイッチ】
切り替えにより、無指向性、双指向性、単一指向性の3つを選択可能です


【出力切り替えスイッチ】
これはこのマイクならではの機能かもしれませんね
 MONO:マイク入力とインスト入力のミックスをモノラル音声としてPCに送ります
 2-Track:マイク入力をinput1、インスト入力をinput2としてPCに送ります


【モニターオンオフスイッチ&入力ジャック】
上からモニターのオンオフスイッチ、ヘッドホン端子
そして、このマイクの最もユニークなところかもしれない、インストインプットジャックです
インストジャックは入力インピーダンス1MΩなので、エレキなども大丈夫です


使用感など

【サイズ&重さ】
巨大かつ超重量級ですw
900mlのペットボトルよりボリューム感があり、そして重量は堂々の1.6kg(^0^;)
気軽に持ち運び・・・というのももちろん可能ですが、
それよりは据え置きで使うシーンが似合いそうですね


【音質】
ふくよかさを感じる音ですが、特定の音域にピークも感じられず素直な音質です
ちゃんとしたUSBマイクは初めてですが、
密度感もあって普通のマイクと変わらない感じは、ちょっとUSBマイクの認識が変わったかもw
ノイズも、マイク固有のセルフノイズは全く感じられません
ただし、マイクゲインをあげると相当の高感度になるので
単一指向性にセットしても環境ノイズには少し注意が必要です

ノイズに関して一つ注意点を上げれば、「USBハブの利用は要注意」と言うことでしょうか
最初、ハブ経由でPC接続したのですが、「ピー」という高周波ノイズがかすかに乗りました
PC直差しで解決しましたが、もしも同様のノイズが発生したらハブが犯人かもしれません

【使いやすさ】
付属の据え置きスタンドに固定するしかなく、ブームやアームに取り付けて使うことができません
(ライコートのようなショックマウントを使えば可能かもしてません)
そんなわけで、音源に合わせて自由にセッティングというのは難しく
その点でやや使いやすさの評価は下がるかもしれません
でも机上において弾き語り録音などの用途なら、ボーカルもギターもきれいに拾ってくれます

【インスト入力について】
エレアコをシールドで直接マイクに入力可能という面白い機能です
しかしながら、G-TRACK PRO側での音量増幅はmaxにしてもあまり強力ではなく
アクティブPUでようやく使える程度、パッシブならプリアンプ経由で接続した方が無難です

出力切り替えで2-Trackを選択すれば
マイク入力をinput1、インスト入力をinput2としてPCに送ることが可能です
なんとなくボーカルトラックとギタートラックを分離して録音できそうにも思いますが
弾き語りで言えば、マイク音声には当然ギター音も入ってしまうわけで
完全なボーカルオンリーのトラックにはなりません

REAPERでの録音

【G-TRACKの設定】
今回はG-Track PROの全機能を使うという目的で、出力設定を「2-Track」とします
もちろんエレアコなど使わずマイクのみでという場合は「MONO」でもかまいません

【トラック構成】
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この部分はまさに「メロウ・ゾーン」様の記事の受け売りであります(笑)
エフェクトトラックでのセンドリターンなど気づきもしませんでした、感謝感謝!
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REAPERで2-Trackモードを利用し、かつボーカルにステレオリバーブを付与するには、
以下のように設定します
 ・REAPERに3トラックを追加
 ・トラック1の入力をモノラルInput1に、トラック3の入力をモノラルInput2に設定
 ・トラック1からトラック2へのセンドを設定
 ・トラック2にリバーブエフェクトを設定、出力ステレオミックスに設定

このとき、トラック2のリバーブはWET100%にしておくのが一般的です
ハードエフェクタの場合でもセンドリターンで使うときは同様ですね~
そして、REAPERのミキシングパネルでトラック2の音量を増減してリバーブ量を調節します
実は当初そのことを失念していまして(^0^;)
リバーブエフェクトの設定段階でWETを絞っていたのですが
妙にボーカルにコーラスがかかったような音になりあわてましたw

本来モノラル音声のボーカルにステレオリバーブをかけるもっと簡単な方法としては
トラック2を無くして、トラック1の「入力:録音」設定で「ステレオに強制」にして
トラック1にリバーブを設定しても良いです


【ここでちょっと疑問点】

トラック2(エフェクトトラック)の録音時の取り扱いです
REAPERでの録音方法としては、上記画面の通り、トラック2を録音対象としない方法と
録音対象とする方法があります
理屈としてはトラック1にトラック2のエフェクトが返されるわけですから
トラック1だけ録音すれば良いはずです
録音する、しないの両方やってみましたが、なんか録音しない方がすっきり感があるような・・・
いったいどちらが正しいのか???疑問ですw

弾き語ってみた(笑)


桂銀淑さんの「花のように鳥のように」を弾き語ってみました
実験的な試みなので、トラック3はエレアコの素の音で、ちょっとつまらん音になってます
実際の弾き語りなら、ギターもボーカルもマイクで拾った方がそれらしくなるかもしれません

マイク音声は、G-TRACK PROにローカットスイッチがついてない関係で
300Hz以下をEQでばっさり切っております

あと、実験ということで歌もギター伴奏も超適当なこと・・・
PCファンとエアコンの雑音が盛大に入っていること・・・
合わせてご了解いただければ幸いであります(笑)


桂銀淑さんの「花のように鳥のように」を弾き語ってみた!

総評など


安価ですがマイクとしての基本的なところはおおむね及第といって良いかと思います
ユニークなインスト入力はエレアコやエレキを気軽に接続という部分では評価できますが
アコギを使うのであれば、マイクで生音を拾った方が「らしい」感じがでますので
意外に微妙な位置づけといえるかもしれません

実はG-TrackにはPROとそうでないものの2種類があります
私はマイクの基本性能としてPROの方が良いかもしれないという判断でPROを購入しましたけど
PROではないG-Trackはインスト入力の代わりにステレオライン入力が用意されています
カラオケを楽しんだり、アナログ音源をデジタル化したりという場合は
シルバー色のG-Trackを選択することもあり得ると思います

もちろん機能的にはG-Trackよりも充実しているBlue Yetiも
ややお高いとはいえ比較対象になります
ご購入時には比較検討することをおすすめいたします

最後になりましたが、ブログを通じてREAPERの使い方を教えていただいた
メロウ様に深く深く感謝申し上げます
そしてこれからも、どうかよろしくお願いいたします!

9 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

こんにちは、メロウです。

いやぁ、記事のボリュームすごいですね。
私がここまでしたら、他に何もできなくなりそ~です。

全体の構成も分かりやすいので、色々と参考にさせて頂きたいと思います。
今後とも、よろしくお願いします。

Mellow Zone さんのコメント...

メロウです。
Unknownさんになっちゃいました。

直し方わかんないので、取り敢えずもっかい投稿してみました。

Mellow Zone さんのコメント...

メロウです。何度もすみません。

こちらのURL、現在はセキュア接続になっているのですが、うっかりhttp://***にしたもんで、リンク先の表示がおかしくなっちゃってます。

編集の仕方とかわかんないので、更にもう一回投稿してしまいました。


zizi さんのコメント...

>メロウさん

過疎ブログにようこそです!!ご訪問ありがとうございます
このコメント欄は、「使いにくい」「投稿できない」等ふだんから評判がよろしくないのですが、なにせGOOGLE Blogger任せなもので申し訳ないです

すでにブログネタも枯渇しているので、いつまで続けられるのか不安いっぱいですが
よろしければまた遊びにきてくださいね!!

Mellow Zone さんのコメント...

「ここでちょっと疑問点」の部分ですが、この状態ではトラック1にはトラック2のエフェクトは返されていないように思います。

トラック1のレシーブ追加でトラック2を指定すればその様になるのかもしれませんが、それだとなんか気持ちの悪いループになっちゃいそうだし・・・

この状態だと、トラック1で録音されているのはEQとCOMPの処理がされた音声で、リバーブのかかった音声を録音するには、トラック2も録音しないといけないのではないでしょうか。

zizi さんのコメント...

>メロウさん

そうなんです、そこがまだ疑問なのです

今回youtubeでご紹介した弾き語り音源は
画面を見ていただいても明らかなようにトラック2は録音対象としていません
(録音後の波形表示がないのでわかりやすいかと思います)
でも、音を聴いていただくとトラック1のボーカルにはリバーブがちゃんとかかっています
このとき、トラック1のセンド設定は「トラック2へ」
そしてその設定で自動的にトラック2のレシーブトラックは1へと自動設定されてます

実のところ、トラック2を録音しないというのは最初頭になくて
トラック1~3をすべて録音待機状態にして録音しておりました
でもトラック2を録音してしまうとなんだか「もっさり」してる気がしてました
しかし、考えてみれば
トラック1はトラック2のリターンを受けているのだから
あえてトラック2を録音しなくても良いのではないかと思いつき
トラック2を録音から外すと意外にすっきりしたリバーブになった、という次第です

ただ、その一連の実験というか操作の途中で
EQやリバーブの設定も少しずついじくってたので
すっきり、の理由がトラック2を録音しないことだけだったのかどうかは自信ないです(笑)

結局のところ、トラック2を録音しないならば
トラック1に直接リバーブを設定することと何ら変わらないのかなあとか・・
疑惑が渦巻いております(笑)

zizi さんのコメント...

>メロウさん

補足です(^0^;)
今回リバーブは薄がけといいますか、できるだけお風呂場状態にならないように設定しています
なので、スピーカーではリバーブが少しわかりにくいかもしれません
ヘッドホンでお聞きいただくと、残響部分がステレオで聞こえてくるので、少しわかりやすいかと思います

それにしても、今思えば作業途中のレンダリングを保存しておけば良かったです
というか、いくつか保存はしてるんだけど、どの条件だったかが今となっては謎(^0^;)
「この条件だとこうだった」は実験過程では必須ですね~~
残念です(笑)

Mellow Zone さんのコメント...

どうも私の認識違いだったようで、センドを追加すると自動的にセンドリターンの設定になるみたいですね。

ごく単純に、トラック1に何もエフェクタを入れず、トラック2にリバーブを入れ、トラック1をトラック2にセンドの設定で録音してみると、トラ
ック1はちゃんとリバーブがかかっていました。トラック2は録音待機状態にする必要すらないようです。

まぁ、そういうものと認識すれば、それはそれで使い勝手はいいわけで・・・色々と勉強になりました。

zizi さんのコメント...

>メロウさん

いえいえ、僕の方も実験しながらいろいろと気づいただけで
メロウさんの記事がなければセンドリターンなんて思いつきもしませんでした(笑)
ただ、トラック2を録音しようとしまいと、トラック1にエフェクトが返されるのは確か、というところまでは理解したんですが、トラック2を録音すべきかどうか・・・
はたして好みの問題なのか、自分の知らないセオリーがあるのか、その部分はちょっと興味がありますね~~(笑)
これからもいろいろ実験してみたいと思います!!
メロウさんの記事も心待ちにしています!!