この圧倒的な不審物くささ・・・一体何者???
sE Electronics DM1 DYNAMITE
これ、パッシブマイク専用のマイクプリアンプなのです
言い方を変えれば、こんな風にも言えます
パッシブ形マイクをアクティブ型マイクに変えてしまう装置
パッシブマイクとはダイナミックマイクのような電源を必要としないマイクで
一般には出力がファンタム電源を要するマイクより、かなり小さい仕様となっています
このため、非力なマイクプリアンプにつなぐと
ノイズが増したり、必要な音量が得られなかったりと言うことが起こりうるのですが
DM1 DYNAMITEをマイクとプリアンプの間に接続し、ファンタム電源を供給することで
+28dBのゲインが得られ、そうした不具合を回避できるというブツであります
ただし、コンデンサーマイクのような電源を要するアクティブマイクには使用できないので
そこは注意が必要です
■周波数レンジ : 10 Hz - 120,000 Hz (-0.3 dB)
■ゲイン:28 dB (負荷 1kΩ)
■最大出力レベル (0.5% THD):8.3 dBV (2.6 V)
■出力ノイズレベル:9 μV (JIS-A)
■動作電源:ファンタムパワー 48V(IEC 61938 準拠)
■インピーダンス:135Ω
■推奨負荷インピーダンス : 1kΩ以上
■消費電流 : 3.0 mA
■コネクタ : XLR 3ピン
■外形寸法 : 19 mm(直径)x 95.5 mm(長さ)
■本体重量 : 80 g
もう一つのメリット
私の場合、「+28dBのゲイン」はあまり必要ないのですが
私の場合、「+28dBのゲイン」はあまり必要ないのですが
「マイク側にはけっして電源供給されない」
ことは、とても大きなメリットです
パッシブマイクの中でもダイナミックマイクの場合は、
ファンタムを通電しても即故障ということにはなりにくいのですが
パッシブタイプのリボンマイクは「厳禁!!」と言われることが多く
試す勇気はありませんがw、可能な限り避けるのがベターです
しかし、我が家にある様々なマイクをとっかえひっかえ使ってるうちに
ファンタム電源スイッチが入ったままのプリアンプにつないでしまうというのは
けっしてあり得ない状況ではなく、「転ばぬ先の杖」があるなら
使っておくに越したことはないと、まあそういうことです
手持ちのマイクでは、sE Electronics X1Rが該当します
同じリボンマイクでもSAMSON VR88はアクティブ型なので
この赤いダイナマイトは必要ありません(笑)
使用感
マイクにつないでファンタムをかけるだけなので、使い方はきわめて簡単です
マイクにつないでファンタムをかけるだけなので、使い方はきわめて簡単です
もちろん上の写真のようにマイクに直接ささず、マイクケーブルをはさんでもかまいません
つないだことで、特に音が変わることも、ノイズが増すこともなく
とてもクリーンに音量を稼ぐことが可能です
ところで、「+28dBのゲイン」とはどのくらいのパワーなのでしょうか?
「デシベル計算」というサイトを利用して計算してみますと
+28dBのゲイン=音圧が25.1倍!
ということになります
聴感上どれくらいの差になるのかというのはちょっと難しい話になりますが
本来、マイクプリアンプで稼ぐ必要のあるゲインの半分くらいは
このダイナマイトが仕事してくれるという方がわかりやすいかも知れませんね
ともあれ、使いやすさ、効果はほぼ満点
パッシブリボンを使っているなら安心も満点な、小さなダイナマイトです
2 件のコメント:
「ダイナマイト」に噴きました( ´艸`)
>bs-guitar-funnypage さん
飛行機の手荷物検査で確実に逮捕されるレベル・・・(笑)
sEさんの遊び心に脱帽ですw
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