2016年5月18日水曜日

Lowden O-32

ギター3台の放出のために向かったギターリペア中村さんですが
行った目的はもう一つありました
おやじの応援団で、数少ないソロギ弾きのお友達、TOKIさんが来店予定と言うことで
久しぶりにお会いしたかったのと、TOKIさんの放出予定ギターを拝見に・・
いえ、「拝みに」行くことでした

予定より少し早く着いて私の方の放出交渉が調ったところに、彼が到着
「いったい何を?」とのぞいたら、一気に心拍数が上がりました(笑)
 ①Lowden O-32
 ②国内の某有名ルシアーギター
 ③アジア製だが一時期大変人気になったギター

いやもうどれも、私にゃ光り輝いて見えてしまい
「ギターの数を減しに行った」などという崇高な目的は、一瞬にして蒸発しておりました

Lowdenと②を変わりべったんに弾かせてもらったんですが
②の方が明らかに倍音豊かで、ものすごく耳にキャッチーな感じです
しかしLowdenは、派手さでは②に一歩譲るものの、適度に整理された倍音感や
大きなボディサイズのせいか深みのある音で、しみ入るように鳴ります
ほんの一瞬、「二人とも家においで!」と言う台詞が頭に浮かびましたが
そこは常識ある大人!(どこがじゃ)
弾き比べの結果Lowdenに決定(いやいや、なにが「決定」よ?)
気がついたらATMに向けて車を走らせておりました(笑)


Top : Solid Spruce
Side & Back : Solid Indian Rosewood
Neck : Mahogany etc 5p
Finger Board : Ebony
Bridge : Rosewood
Bracing : X-Bracing
Back Construction : 2p
Neck Width At Nut : 45mm
Scale Length : 650mm
Tuning Machine : Gotoh
Rosette : Abalone

【Lowden】

Lowdenは、アイルランドのギターブランドです
詳しい解説は「Lowden Guitar 徹底解説」をみると良く分かりますが
このO-32というモデルは、マーチンで言うところの「シングルオー」とは意味が異なり
S,F,Oという3種類のサイズのうち最も大きなサイズであることを示しています
32という数字はオリジナルシリーズと呼ばれるベイシックモデル(22,23,25,32)の中で
シトカ+ローズという材の組み合わせであることを示します

この上位には、35,38,50という型番がありますが、お値段がハイジャンプします

【ケース】

ケースはHISCOX製のオリジナルハードケースです



【ヘッド】

派手な装飾はありませんが、落ち着いたヨーロピアンデザインだなと感じます
チューニングマシンはゴトー製、ペグの色も好みです


【トップ】

トップは多分ですがシトカスプルースです
ササ目が美しい良材、かつ大変きれいな状態で、一つの打痕もありません
ブリッジの形はこれぞLowdenですね、戸田ちゃんに続いてスルーブリッジです


【サイド・バック】

サイド・バックともローズウッドです
荒い感じのちょっと豪快な木目はFurchを思い出します
バインディングはおそらくメープルのウッドバインディングだと思います


【ネック・指板】

ネックはLowden独特の5ピースネックです
指板は真っ黒のエボニー、
フレットはやや偏減りもありますけど、まだまだ音に影響する状態ではありません


【コンディション】

目を皿のようにしてチェックしましたが、一つの打痕も傷もありません
ネックにカポ痕も無く、これまでのオーナー様がどんなに大事に扱ってきたかが分かります
このグッドコンディションで譲っていただけたことに感謝であります

【音の感想】

このギターの特徴というのは、
 ・適度に整理された倍音だが、十分なきらびやかさも感じる
 ・とにかく深く豊かに鳴るのだが、ドレッドのように低音がもたつく感じが無い
ということになりそうですが、最大の特徴は
 ・音の分離感がきわめて良い
ということではないかと、今の時点では思っています

「和音が塊になりにくい」と言えば良いのでしょうか
これまでどのギターで弾いても、何かしっくりこなかったフレーズがあったのですが
それがこのギターだと、和音を弾いても1弦1弦の音が耳に届く気がします
姿も音も決して派手なギターではありません
しかし、私の腕ではまだ無理ですけど、
弾きこなせれば、弾き手の思いを確実に聞き手に届けられそうな
不思議な浸透力のあるギターだと思います

この音の秘密がどこにあるんだろうかと、無い知恵絞って考えましたが・・・不明(笑)
しかし、板厚5mm以上という極厚トップのシトカとブレーシングに
謎の鍵がありそうな気がします

【音源】

Q8の付属マイクと、RODE NT3をミックスして撮ってみました
リバーブ大好きな私ですけど「完全生音」です

Lowden君に「ここはね、怖いところじゃないんだよ」って言い聞かすべく
前オーナーTOKI様もきっとこのギターで弾いたであろう、岸部さんの「花」を弾いてみました
新しい場所で不安いっぱいのLowden君、少しは気が安らいだでしょうか(笑)
でも、私の「花」は海賊tabで覚えたものだし、久しぶりで結構忘れてるし
だからね・・・
TOKIさんとは比べないでくれ~~~!、そのうちもうちょい上手になるから~~~!




さて、喜びのあまりに長々と書いてしまいましたが
改めて、本機を放出いただいたTOKI様に感謝であります
末永く大事に使わせていただきます!
ギターにあやかって、TOKIさんのように上手く弾けるようになりたいと
密かに願っております・・・



18 件のコメント:

かなで さんのコメント...

こんばんは~~♪(‥ºั⌔ºั‥ )

なるほど、Amazonできなかったのって
これなのかな~??
ステキな音ですね!!
それと、
めちゃめちゃ嬉しそうなのが文章から伝わってきました♪
お友達さんとさよならしても、
また大切にしてくれる人に
出会えてこのギターも幸せですね♪(*´ω`*)♡♡

しばしば さんのコメント...

おはようございます。

ご購入おめでとうございます。
漏電早くもアップですね。
あれ?オーナーに直接譲ってもらった方がよかったのでは?
漏電は弾いたことがないのですが、聴いた感じでは胴厚って音ですね。
ゆったりとした心地の良い音のギターです(^ ^)
おっとドレッドでも低音がモタつかないギターはありますぜ〜〜。
今度、ナカムラさんにサンタ委託に出しに行くかなー。

Zi Zi さんのコメント...

おはようございます

そうですね~、Amazonできなかった理由です(笑)
ギターとの出会いもいろんな形があるものです
まさかこのような形で買うようになるとは思わなかったのですが
以前から気になっていたギターでもありましたし
これもご縁と言うことでうちの子になっていただきました
せっかく出会えたので大事にしたいと思います!!

Zi Zi さんのコメント...

おはようございます

そうです、正解はLowdenでした(笑)
とにかくサイズがでかいギターですので、深みと落ち着きが魅力です
それでも音にしまりがあるのは厚いトップのおかげかもしれません
しかし、適度なキラキラ感、大きな鳴り・・・
ギターの世界も奥深いものです

中村さんには、ここではちょっと書けないほど
ものすごく便宜を図っていただきました
もう全く頭が上がりませんです(笑)

Toki さんのコメント...

先日は、ありがとうございました!

たくさんの写真とコメント書いてくださいましてとても嬉しいです^-^/
lowden君ですが、今までメインで使用してなかったギターなので状態は年代としては大変良いと思います。尚、サドルは自作物ですのでお気に召さない場合は取り替えてくださいませ。

オヤオウではテイラー派が多いので(笑)いつかは僕のマホlowdenと合奏できればです。その時を楽しみにしております!

Zi Zi さんのコメント...

Tokiさん、こんにちは!

先日は本当にお世話になりました
高速走って駆けつけた甲斐がありました(笑)
当日はあまり気がつきませんでしたが、状態が良いことに驚いてます
サドルも今の音で十二分なので当分はこのままでいきます

私などはまだまだTokiさんと合奏なんて無理ですけど
そう言っていただけるなら
そんな日を夢見て練習に励みたいと思います
いつの日かLowden兄弟の再会、果たしたいですね

このたびは本当に素晴らしいギター、ありがとうございました!!

まーちょん さんのコメント...

ZiZiさん

はじめまして・・・(;^_^A

Lowdenに興味がありまして寄らしていただきました。

私はMartinが好きで散財してきましたが、今の自分が求めるサウンドはMartinではないのではと思い始めました。

そんな時にLowdenの存在を知りまして早速弾いてみたところドンピシャでした。

ただ、衝動買いで懲りていることと、もっとすごいLowdenがあるのではないかといったん引き上げることにしました。

LowdenはMartinに比べてずっと情報が少ないですね。

これからもLowdenについて触れていただけると嬉しいです。
音源は「つゆだく」ではなくて生音なんですね。(タイトルがS-32に・・・)

お邪魔しました!

Zi Zi さんのコメント...

>まーちょんさん

はじめまして~~~~
なのですがどうもお名前に聞き覚えが・・ということで
いろいろ想いをはせておりましたが
某鎌倉の方のブログで拝見していた方ですね
どうぞ今後ともよろしくお願いします
(間違ってたらごめんなさい)

ローデン・・
今風な「鳴らそう!」という意気込みなギターとは
どこか異質なギターと感じています
僕のローデンはいわゆる普及タイプで、そんなに高級というワケじゃないですが
それでも、音の方向が派手さよりも強さに向いている感じがします
たしかにその意味ではマーチンとは対極な感じかもしれませんね
最近では少ないスルーブリッジも1つの要素かもしれませんが
ホール付近で5mm近くもあるトップの厚みが
音の強さと深みの大きな要素なのではと想像しています
不思議なことに
このギターで「ダニーボーイ」など弾いてますと
なんだかアイルランドの風に吹かれてるような気になるのは
きっと手前味噌な錯覚なんでしょうけど(笑)
善し悪しは別として他には無い音色であることを実感します

もっとすごいローデン
はいそれはもうたくさんあります(爆)
6桁の予算があればよりどりみどりなんですが
今はなんとかギターを減らそうとしてる最中ですし、予算もないし(^_^;)
自重しております

まーちょんさんのローデンが決まりましたら
是非youtubeなどで聞かせていただければ幸いであります
僕もまたローデンで何かアップしてみますね
よろしければまた遊びによってみてください!

まーちょん さんのコメント...

こんばんは、Zi Zi さん

やっぱりそうでしたか。
たまたま見つけまして、再会できて感謝です。


で、今日はクロサワ楽器にとことん値引きさせようと刺し違える覚悟で行って参りました(笑)
つるしを全部弾いて目星をつけてからお世話になってる個人店に1本あったので弾いてみました。

これが良かった。
ホントはOサイズのカッタウェイなしが良かったのですが十分な箱鳴りと年代相応にこなれた感じが気に入りました。

98年製のシダー、ローズウッドのF-25Cです。
よろしくお願いします。


>今はなんとかギターを減らそうとしてる最中ですし、予算もないし(^_^;)
ハイハイ、うちもね~
「買うなとは言わないけど弾かなくなったの売ってからにしてよ!」ですぅ~(;^_^A


「買い損じて後悔するより買って後悔するべし」 by まーちょん

ではまた!

Zi Zi さんのコメント...

>まーちょんさん

「刺し違える覚悟」って・・・(爆)
でも決まって良かったですねF-25C
まーちょんさんの弾くジャンルが良く分かってないのですが
僕なんかはやっぱり「C」がいいなって(笑)
いまのカッタウェイ無しだと時々弾けない曲に遭遇してしまいます

シダー+ローズのローデン・・・
なんか想像するだけでワクワクしますね
いつか録音できたら是非聞かせてください、楽しみにしています

うちのギタは全部事務所にかくまっておりますので
文句を言われることは無いんですが
家内が会計をやってくれてる関係上
サウンドハウスとか石橋楽器とかの領収書が全て却下されてしまうのが
ちとつらい(^_^;)
福利厚生費じゃ!との心の叫びが空しくこだまするばかりであります(笑)

まーちょん さんのコメント...

こんばんは、Zi Zi さん

私はこれから指弾きやってみようかというところですから、いずれカッタウェイの恩恵を受けるのかもしれませんね。

まぁ、このLOWDENで飽きなかったら本格的に収集してみようかと、次はOサイズがいいですね。


長編大作になりますので心してお聞きください(笑)
https://yahoo.jp/box/0qvmMF

特に頭のところの空気感が感じ取れるでしょうか?
無加工WAVです。
バックとサイドがカーテンですので部屋の影響は少ないかと思います。

Zi Zi さんのコメント...

>まーちょんさん

おおおおお、これは素晴らしい!!!!!

空気感と言いますか音抜けが素晴らしく良いです
低音弦が全くボンボン言うこと無く締まった響きに良い倍音をまとってますね
これは一つにはFというサイズもあるかもしれませんが
シダーの特徴なのでしょうか・・・
シダーでこれほど締まった音というのは僕はあまり聞いたことがないです
何十回も聞き直しましたけどほんとに良い音ですね
しかし、うちのローデン君とどこか同じ匂いのする音・・・
water is wideでスコットランドの風に吹かれています

素晴らしい音源、ありがとうございました!!

あそれと話は飛びますが、僕的ローデンあるある(笑)
「やたらと弦の保ちが良い」
なんでなんでしょうね~~

まーちょん さんのコメント...

こんにちは、Zi Ziさん

たびたびスミマセンです。
最新ページの内容とは関係ないのでこちらで失礼します。

お忙しいところ恐縮ですがお時間のある時に聞いてくださいますか?
https://yahoo.jp/box/1M7_wJ

もともとziziさんに聞いていただくために作ったわけではないので適当です (;^_^A
個体差だけを比較するためにLowdenに張ってある弦を使いペグとブリッジピンもその都度使いまわしています。

1,2,3から1本だけ残そうと思ってます。

率直なご意見を頂けると幸いです。

Zi Zi さんのコメント...

>まーちょんさん

今日はちょっと突貫工事中なので明日にでも聴かせていただきますね

ちょっと意味が良く分からないのですが

・1、2、3は異なるギター??
・全て同じ弦で弾いたということですか??
・ペグとブリッジピンもその都度使いまわしています・・・ちょっと意味が??

よろしくお願いします!!

まーちょん さんのコメント...

あ、すみません!

あまり情報がないほうが先入観持たれなくていいかと。

3本ともD-28系です。
なるべく条件を統一して比べようと1本弾いては弦、ブリッジピン、ペグを外して次のギターへ付け替えました。
弦 ダダリオ EJ16
ブリッジピン 水牛
ペグ ウェバリー4060

ziziさん用にきちんとしたのを録り直そうかとも思ったのですが結構な手間でしたので省略(;^_^A


この間のLowdenのサウンド分析力には驚かされました。

ぜひ参考に教えていただければと思いまして。


よろしくお願いします。

Zi Zi さんのコメント...

了解しました!!

今のところ2がひっかかってますが(笑)
とりあえずもう少しお時間くださいね~~~~~!

Zi Zi さんのコメント...

>まーちょんさん

全部に同じ新品弦を張ったと言うことではなく
ペグごと3台に乗せ替えつつ音を録ったという意味だったんですね
ものすごい手間でしたね、敬服致します!!

それにしても、弦の音への関与というのは想像以上に大きいことに
今更ながら驚いてます
LOWDEN音源から1番音源に変わっても基本的には似たテイストの音です
LOWDENからMARTINに変わっても弦のトーンが色濃く残るんだなと
改めて勉強させていただきました

さてあらためまして、拝聴致しました
全部D-28とは思いもよりませんでしたが(笑)
最初に「ああこれはドレッドだな」と直感したのが「2」でした
言い悪いと言うことではないですがドレッドらしい低音
やや6弦がはじけきらずにモコッとした音になるのも
特徴ですけど、それも含めてドレッドらしいなと感じました
ちなみに弦の周波数というのは、こんな感じになりますが

1弦開放:330Hz 2弦開放:247Hz 3弦開放:196Hz
4弦開放:147Hz 5弦開放:110Hz 6弦開放:82Hz

1弦12F:659Hz 2弦12F:494Hz 3弦12F:392Hz
4弦12F:294Hz 5弦12F:220Hz 6弦12F:165Hz

特に400Hzより下が分厚いのが2番という感じがしています
そのかわりやや倍音感は弱いかなあと思います
その点1番は低音の抜けも倍音感もバランスが良いですね
使いやすいギターだなと感じます
周波数スペクトルも全体的にはLOWDENに近い雰囲気になっています

ちょっと不思議だったのは3番です
特に倍音のピークも見られないのですが妙に心地よい(笑)
私感ですけどギターの美味しい周波数って
n倍音等含めて1000~2000Hzあたりかなと思うのですが
LOWDENはこのあたりが結構強くでています
1番から3番の中では3番が最も強いです
そのためかどうかは不明ですけど3番は妙な魅力がありますね

とはいえ、なんとか差を見つけようといろいろ書いてはみましたが
メーカー製の中でも個体差が少ないと言われるMARTINの
それも3台ともD-28ということになれば
実際の音の違いというのはきっとごくわずかだと思います
最後は弾き手の感覚しかないのですが
サスティンや倍音感へのナット&サドルの影響は非常に大きいので
2番のナットサドルが象牙とかになったら
一体どんな感じに化けるかなと言うのは個人的に興味があります

以上、ただただ迷う材料だけを提供した形で申し訳ないですが
感じたことを書いてみました
えらそうに書いておりますけど決してたいした耳は持ってない
という前提ですので、勘違い的外れはご容赦くださいね!!

まーちょん さんのコメント...

こんにちは、Zi Zi さん

ありがとうございました。
厄介なことを頼んでしまいましてスミマセンでした。

3弦は切れてしまってヤマハのばら売り弦に交換しています。

Zi Zi さんは優しく書いてくださいましたが「ドレッドらしくない」とお感じになったのだと思います。

私は厚めのピックでガツガツ弾くタイプでしたが、手を痛めてしまい車のキーを回すのもつらい状況でして、そのようには弾けなくなってしまいました。

つまり「鳴らせられてない」のだと思います。
チョッと音源を聞いただけでお感じになるのですからさすがです。

これではっきりしたので良かったです。
ありがとうございました。

ドレッドが好きなのですが諦めます。

ちなみに
1 HD-28CTM シトカ ハカランダ
2 D-28GE アディロン ハカランダ
3 D-28marquis CTM アディロン マダガスカル

微妙に材が異なります。


そのような経緯から、
軽く弾いても答えてくれるLowdenがいいのではないかと。

あと、Martin M-38を注文しました。
Zi Zi さんはMサイズを弾いたことはおありでしょうか?
妙な表現ですが音量はドレッドに若干劣るものの音圧は完全に勝ってるのですよね。
そのあたりが使えるのではないかと期待しています。

また、よろしくお願いします!