2022年1月31日月曜日

アコースティックギター弦のお話

星の数ほどあるアコギ弦
種類の豊富さもですが、弾き手の好みや演奏ジャンル、ギターとの相性などもあって
これが一番とはなかなか言い切れません
しかし、そんなだからこそ色々試してみたくなるし、
機材と違ってお財布ダメージもなんとか許容範囲内・・・それが、アコギ弦であります

ひたすら試した、あの頃w


先日「ソロギター9周年」という記事を書いたばかりですが、
最初の3,4年くらいでしょうか、いろんな弦を試しまくっておりました
本ブログの「弦レビューページ」に書いてるものだけで45種類
もちろん、レビューしてない弦もあるので、軽く50種類以上は試したことになります

2014.8頃撮った写真です

このことは、使い終わって捨てた弦の量からもよくわかります
ちょうど2年ほど前になりますが「ギター弦の廃棄缶、4年後(完結編) 」を書いています
それによると、弦の消費量は、
 ・2015.8~2016.7:32セット
 ・2016.8~2017.7:18セット
 ・2017.8~2018.7:22セット
 ・2018.8~2019.7:6セット   4年間計:78セット
となってますが、2015.8というとソロギターをはじめて3年がすぎたとこです
この年の32セットという数字を見ても、
「弦交換楽しかったんだなあ」と、そして「ギター弾くのが楽しかったんだなあ」と(笑)
モチベーションの低迷に悩む今となっては、懐かしい限りです

それはさておき、消費量の多さはギターの数が多かったことも一因ではありますが
多くの弦を試す為の一番の条件は・・・・・
惜しげも無く交換できること
であります、要はいつまでも良い音では困るということ(笑)
そう考えると、ソロギターをはじめた最初の数年間は、
高価なエリクサーを常用する踏ん切りがなかなかつかなかったことも、
こうして多くの弦を試すことが出来た一因と言えます

「2018.8~2019.8:6セット」と前の年から激減したのは
ほぼ全部のギターにエリクサーを張ったからというわけですが
べつに宝くじが当たったというわけでは無くw
結局は音とコスパがエリクサーで無ければ両立出来ないということに気づいた結果
なのであります

さて、この間にわかったことを列挙してみましょう
 ・弦の音がギターに合う、合わないというのは、確実に「ある」
 ・弦の音が演奏曲に合う、合わないというのは、確実に「ある」
 ・弦の音が奏者の好みに合う、合わないというのは、確実に「ある」
 ・作りの良い弦、悪い弦というのは、確実に「ある」
 ・指の触感で好みが分かれる部分は、きっと「ある」
 ・弦の色で好みが分かれる部分は、きっと「ある」
 ・耐久性(音の保ち)でエリクサーに勝るか同等といえる弦は、「ない」
 ・エリクサーのヌルって触感、キラキラ音が万人受けしてるとは、「言い切れない」
 ・世間でよく使われる「テンション」という言葉・・「よくわからん」

最後の「テンション」という話ですが、
世間一般では「押弦時の固さ」といった意味で使われていることが多いです
しかし、そもそもテンションとは張力(引っ張る力)であります
そして音の高低(弦の振動数)は、
  「①弦の太さ(単位長さあたりの重量)」
  「②振動長(弦の支点間距離)」
  「③張力」の3要素で決定されるので、
同じゲージ、同じスケールであれば、基本的に張力は同じはずです
ですから「この弦はテンションキツいね~」なんてことはないはずなのであります
  ※弦のゲージが010(エクストラライト)のように細くなると
   押弦感が柔らかく感じるのは、同じ音程を得るのに必要な張力が
   減少するためです

しかし現実には、同じゲージでも左指の感触が違うこと・・・ありますね(笑)
私なりの答えですが、こんなことも一因かと考えています
 ・ギターのネックは季節による動くので弦高も一定ではありません
  同じ弦でも弦高の高いときに張ったのであれば左指への弦反力も大きくなり
  固いと感じますし、その逆の現象もありえます
 ・もちろん、同じ弦でも異なるギターに張ったときには、
  弦高の違いにより異なる感触となることは十分に考えられます
 ・メーカーが表示している012や016という弦の太さにも製造誤差はあるのでは?
  例えば1弦が0.012インチのはずが0.0124インチで製造されていたとすれば
  1弦の張力は700gほど増加します(例えば11kgのはずが11.7kgといった感じ)
   ※1 各弦の製造誤差が等しく0.0004インチだとすれば
      張力変化は太い弦ほど少なくなります(6弦だと200g弱)
   ※2 独自の計算なので絶対あってるという自信は・・・「ない」w
 ・私自身の話ですが「弦表面のざらつき」が多いほど「固い」と感じがちです
  同様に「摩擦抵抗が大きくスライドしにくい」弦ほど「固い」と感じがちです

このようなことから「同一ゲージ」であっても左指の感触が異なることはあるのでは
と考えていますが、張力も左指に感じる固さも同じく「テンション」と呼ぶことには
けっこう抵抗があります
とはいえ、指が感じる固さを表現する適当な言葉が無いというのも
その大きな原因ではありますが・・w

そして今の弦事情


【基本的にはエリクサー】
かなりの数のコーティング弦も試しましたが、
エリクサーに勝るものは今日に至るまで、ついにありませんでした
あえて、対抗馬を上げるとすれば「MARTIN LIFESPAN」ですが
保ちはエリクサーの半分といったところでしょうか、音もキラキラして好きですが
お値段がエリクサーとそれほどは変わらないので、ビミョーです
エリクサーについては、
 ・にゅるにゅるが気持ち悪い
 ・音がシャリシャリする、またはやや細い
 ・右指の弾弦によるコーティング剥げが見苦しい
 ・異様に切れる3弦、なにげに弱い1弦
と、アンチエリクサーの意見も多いのは承知していますが
私のソロギタージャンルから意見とすれば、
 ・音は繊細かつきらびやか、012ゲージならパワー感も十分
 ・にゅるにゅるは、スライドのしやすさスキール音の小ささなど、むしろメリット
という感想で、それに驚異的な耐久性を併せて評価するなら、
「唯一無二」かつ「孤高」の存在なのであります
ただし、それは「万能」を意味するものではありません
例えば弾き語りではきらびやかすぎて歌の邪魔になるかも知れないし
ジャズやブルースではもっと甘いトーンが欲しいという意見もあるでしょう
何事も人それぞれ、「自分にとっての最適弦」はたくさん存在すると思います

【エリクサーに頼らざるを得ない我が家の事情】
エリクサーを使うのにはうちの特殊事情も関連しています
20本以上のアコギ・・結局、壁にぶら下がってる期間の方が圧倒的に長いことになります
基本「保管時は弦ゆるめる派」な私ですが、「弦無しで保管」はさすがに出来ないので
保管時も弦は張ってます
しかし、このとき普通の弦だと、新弦張って弾かないまま保管して
半年後、1年後に弾くとき、確実に弦は死んでいます
それに比べてエリクサーは、多少ゆるめて保管していれば何年でも音が持つということ
これが決定的です
実際、うちでは切れるまでエリクサーを使いますが、7年保ったものも存在します
1,3弦はエリクサーのアキレス腱w非常に切れやすいのですが
とにかく、急激なペグ操作をせず、そろそろとチューニングをしてなんとか保たせてますw

【弦の魔力】
しかし、そうはいっても「たまには別の弦も」というのが「弦の魔力」というもの
それに、人の好みだって生涯不変なんてワケもなくw
ときどきの「つまみ食い」がとてもおいしく感じるのは、ギター弾きのサガなのでしょう
最近は、700円と半額以下になってたアニーボールのパラダイム弦にはまりましたが
弦の知識と経験値を増やすためにもつまみ食いは必要だと思います
むしろ、エリクサーにかわるものは無いかと期待さえしてますが
エリクサーの壁は遙か高く、どの弦も未だそれを超えることは無いのでありました・・・

【大量在庫はおすすめできません】
どんなに気を遣って保管しても、わずかであっても、弦は必ず劣化します
その弦の最高性能を期待するなら可能な限り「旬な弦」を使うことが大切で、
そのためには在庫を持たず必要な弦をその都度購入することが最も良い、のですが・・・w

切れるたびに、交換のたびにサウンドハウスでポチるのはめんどくさいし、効率悪い
出来るなら、必要なときすぐ手にできるストックが欲しい
と、まあそう考えます・・・それでも、2セットほど在庫があれば十分なのですが、
安売りのたびに買ってたりすると、こんなことになってしまいます
皆様にはこの状況を反面教師としていただき、大量保管は極力避けていただきたい(笑)
適度なストックは、こんな感じでしょうか
 ・常用弦なら5セット程度
 ・切れやすい弦のバラ弦を少々
 ・つまみ食い弦はその都度注文し、ストックしない
大量在庫は保管も大変です
乾燥剤とともに防湿ケースに入れ、乾燥剤は月に一度はチンして乾燥力を保つ
可能ならば湿度計で湿度管理を行う・・・・ほんと面倒w



2022年1月25日火曜日

MUSIC NOMAD ピン抜き

 ずっと前から欲しくて、もう1年以上サウンドハウスのお気に入り登録にはいってました
満を持して・・??、しびれを切らせて・・ようわからんけど、やっと購入(笑)

MUSIC NOMAD GRIP PULLER


ピン抜きとしてはとてもユニークな形にずっと興味をひかれてましたが
ユニークすぎて躊躇していたという面も、正直否めないですw
このピン抜きがユニークなのは、「PULLER」の名の通り「引き抜く」という作用と別に
「てこの原理で回転しながら抜く」(下の写真左側)という部分にあります
ちなみに、「てこの支点」となるのは、上部にある突起(下の写真)です

使用感等


実際に使用してみた動画は以下のとおりです


上にも書きましたが、「てこの原理」で回転しながら使うとほんとに簡単に抜けます
当然ですが、写真の黒い部分の内部にピンヘッドが入らなければ使えないので
極端にヘッドが大きいピンの場合はダメですが、一般的なブリッジピンならほぼ大丈夫そうです
ただし、この黒い部分の強度が現状でははっきりしないので、
回転によってでは無く、ピンを引っかけてそのまま上に引き抜くというのは、避けた方が賢明のように思います
ピンのすっぽ抜けや、それに伴う黒い部分の破損など思わぬ事故につながる可能性も否定できません


ちょっと変わったユニークなピン抜き、「見て~珍しいでしょ!」的な価値もあるし、
 ・軽い力でピン抜きできる
 ・ブリッジに傷をつける可能性が低い
と、機能的にも優れています

もちろん、すでに別のピン抜きがあるなら、あえて買う必要も無いですが、
「記憶にとどめておいて損はない!」とは言えそうです
臨時収入のはけ口に、ギターライフのマンネリ打破に、必ずお役に立てると思います(笑)

2022年1月19日水曜日

Canon PowerShot SX70HS アクセサリー編

CANON PowerShot SX70HS本体性能を十分引き出すためのアクセサリー群です

K&F Concept 67mm CPLフィルター
ND4フィルター MCUVフィルターセット


まずはレンズ保護ですね
SX70HSの最前面がレンズ面なのか保護ガラスなのか判断つきませんでしたが
いずれにせよ転ばぬ先の杖(笑)
購入目的はUVフィルターだけだったのですが、PLとNDもおまけ?でついてきて2448円
もちろんそんな価格だから、UVフィルターも色かぶり等々難点もあるのでしょうが、
お気楽写真なので、前玉の損傷さえ防げればそれで問題なしです
ちなみに、前回記事の月面写真もUVフィルター装着で撮ってますが・・気に入ってますw

ただし、このフィルターそのままではSX70HSに装着できません
別売のフィルターアダプターが必要となります 


JJC 可逆式レンズフードと
67mmフィルターアタブターリンク キット


上記のフィルターを装着するためのアダプター花形フードのセットです
amazonで1799円!お安いw
実はフィルターアダプターもレンズフードもCANON純正品が発売されていますが
純正品は同時使用できないという不思議仕様(^0^;)
要するにフィルタとフードは同時に使えないということになるのですが・・・

この商品はフードもフィルターも同時に使用可能という優れものです


硬度9H 強化ガラス【3枚】for Canon


液晶も一応保護してあげないと!amazon価格は1119円、3枚入っててこれは安い!
ガラス製なので気泡の入る心配も無く貼り付けも簡単です
ただし、微少なホコリも綺麗な貼り付けの妨げとなるので、そこだけは十分注意です
もちろんサイズもぴったりです!!


Photoolex T710C
キヤノン用タイマー機能付きリモコン


2秒タイマーを使うという手ももちろんありますが、超望遠撮影にはやはり必須です
それにこのリモコン、タイマー動作には電池が必要になりますが
単にレリーズとして使うだけなら電池も不要!!
amazon価格は2199円とちょっとお高いけど価値はあると思います
コードが2本ついているのは端子形状の異なるCANONカメラに対応するためです
このおかげで手持ちのEOS 5Dmk2なんかにも使えてしまいます


LP-E12 LPE12 互換バッテリー 2個
 + USB LCD 充電器 キット


互換電池と充電器のセットです、amazon価格は2399円
お散歩スナップ程度だとSX70HSの電池の保ちが意外に良いので、必要性は微妙ですが
SX70HSには電池の本体充電機能が無いので、まあ「お守り」的な感じで買ってみました
互換バッテリーの性能も充電も今のところ全く問題なしです
一度の撮影で150~200枚程度、かそれ以上撮るのであれば持ってて損はないと思います



これだけ買って、総額は9964円・・・
なんだかカメラから離れてる間に
いい時代になったものだなぁと感慨深いですw