2016年9月27日火曜日

「歌ってみた」作りかた2(Behringer ZENYX 302USB)

前回の方法はUSBマイクの入手という、
多分最小出費で伴奏に歌を重ねる方法を紹介したものでしたが
歌入れ時に「ヘッドホンから伴奏しか聞こえない」という弱点がありました
(両方聞こえるようにすると歌の音声が遅延してしまう)

今回は伴奏も自分の歌声も同時に聞きながら歌えないものかと考えた方法です
USBマイクは3000円台(ソニー)でしたが、今回はもう少しだけ出費が増えます(^_^;)
でも、使い慣れたマイクが使えるというメリットもあるので・・・ご勘弁を
それと前回も同様ですが、
 
基本的に「ギター伴奏」と「歌」を別録りして最後にMIXする方法の紹介です

弾き語りの一発録りとかの方法ではありませんのでご了解ください


【①BERINGER XENYX 302USB】

USBミキサー兼オーディオインターフェイスといった感じの商品です
昔は安かったんですが、ベリの製品全般に値上がりしていて現在5378円です


普通のミキサーに比べると入力数も少ない(MONO×1、STEREO×1)し、機能も制限的ですが
コンパクトさとUSBのバスパワーで動作するという取り回しの良さで
目的に合いさえすれば、使えるお道具だと私は感じております(笑)


【②ギター伴奏音源を作る】

最終の完成形が「動画」なのか「音声のみ」なのかで異なります
動画の場合は以下の手順の方が最後の同期がやりやすいです
 ・伴奏を動画で撮る
 ・音声のみを切り出す
 ・Audacityで歌とMIX&マスタリング
 ・動画編集ソフトで動画と音声を合成(こうすることで同期の手間はほとんどかかりません)
ここでは、音声のみの作成を目指して302USBを使った伴奏音源の作成方法を書きます
下図のようにセッティングしてみてください
ギターを生音録音の場合はマイクを繋ぎ、ライン録音する場合はPU出力を繋ぎます
PU出力を入れるときには、PUの種類によって少し注意が必要です
302USBのマイク端子入力インピーダンスは2kΩで、
PUの出力インピーダンスがそれ以下なら問題ありません
このとき、ものすごくおおざっぱに言ってしまえば、
 ・電池を使うピックアップなら「まあ大丈夫」(Activeタイプと言います)
 ・電池を使わないピックアップの場合はエフェクターやDI経由が無難(Passiveタイプと言います)
後者の場合は、「ギターPU」→「プリアンプorエフェクターorDI」→302USBとする方が良いです
直結だと「インピーダンスの不整合」とか「ハイ出しロー受け」とかいわれる問題を生じて
音が細くやせてしまう事があるためです

さて、ややこしい話はおいといて、302USBの状態と接続を下図を参照に行ってください
つまみの目盛りは環境に応じて良いところを選んでください
もちろん302USBとパソコンはUSB接続されているのが前提です


次にAudactyの録音デバイスを以下のように設定します
このときAudacityの起動は必ず302USBの接続後に行ってください
 ・マイクアイコンの右に「ライン(USB AUDIO CODEC)」
 ・スピーカーアイコンの右に「スピーカー(USB AUDIO CODEC)」
と表示されているのが正しいので、そうなっていない場合は適宜変更してください
なお、これらのドライバは302USBを接続すれば自動的にインストールされる標準ドライバです

    ※)お使いのパソコンによっては上記のドライバーがインストされない場合も考えられます
      その場合は、本記事の記載は当てはまらない(記載どおり動作しない)ことも
      十分あり得ますので、ご注意ください!
      ちなみに、上記の結果はWindows10のV1511で得られています
      V1607にバージョンアップしている場合は記載どおりのドライバ設定にならない
      可能性が高いと思われます


次にヘッドフォンをつけ、音量の確認を兼ねて試し録りしてみましょう
赤丸ボタンをクリックすると録音開始します
青の波形(下図)が1.0~-1.0の間におさまり、かつ最大の振れ幅の時に1.0の付近になるように
302USBのゲインつまみとマイクつまみを調節します
下図の雰囲気だとまあ合格ですが、もう少し音量が大きくてもかまいません
音量のセッティングが済めば、伴奏の録音を開始してください
失敗した場合は青の波形が表示されている「波形ウインド」の左上にある「×」をクリックして
録音結果を破棄し、またもう一度録りなおしてください


気に入った録音が録れたら「メニュー>オーディオの書き出し」で念のため保存しておきましょう


【③ギター伴奏を聴きながら歌入れする】

302USBの設定は、ほとんど変わりません
ギターをマイク録りしたのであればマイクを差し替える必要も無いですが
PUを使っていた場合は歌録り用のマイクに換えます
なお下図青色の部分に書きましたが今度はPCから伴奏音が聞こえてくるので
その音量を適当に設定してください


Audacityの設定も全く変わりません
ただ、ギターの時と同様、音量確認のために試し録りをした方が確実です
赤丸ボタンをクリックすると下図のようにギター伴奏の下に歌の録音結果が示されます
音量の決め方、やり直しの仕方はギター伴奏の録音時と同じです
また、この302USBを使った方法では
 ・前回紹介したUSBマイクのときのような遅延は全くない
 ・うた声も伴奏も同時にヘッドホンから流れてくるので段違いに歌いやすい
というメリットがあります


    ※)モノラルマイクなのにステレオ録音することの意味
   本来は全く意味が無いのですが、リバーブを付加をする場合には
   残響に多少のステレオ感が出てきます、そのためのステレオ録音です

【④お好みで歌声にリバーブ】

下図のように、リバーブをかけたい範囲を選択します
マウスで開始から終了までドラッグするだけです


次にメニューから「エフェクト>リバーブ」を選択して適当に数値を設定します(笑)
今回の音源ではこのくらいの設定にしてあります、よろしければご参考にしてください
Audacityの標準リバーブは設定がちょっと特殊でわかりにくいのですが(^_^;)
見方的にはこんな感じでしょうか
  ・残響はリバーブのかかり具合の強弱??
  ・プリディレイはほんとは100msくらいのほうがもやもやしなくて良い
  ・ウェットゲインは少なめにした方がツユダクになりにくくて良い



【⑤完成音源を保存
メニューの「ファイル>オーディオの書き出し」で完成音源を保存しておきます
ギターと歌の合成音源が作成されます

以下は上で説明した手順で作成した参考音源です
ぜんそくの薬のせいでのどがかれてしまってて申し訳ないです
  ・ギター:GODIN ACS SLIM SA(ナイロン)のPU出力を302USBに直結して録音
  ・歌:ちまたで話題の激安コンデンサマイクBM-800を使用


ここで保存時の注意事項を一つ、Audacityの保存方法は
「オーディオの書き出し」「選択したオーディオの書き出し」「複数ファイルの書き出し」
の3種類があります、本当はこのどれを使ってもOKなはずですが
「オーディオの書き出し」以外を使用して保存すると、
Audacityを終了後に再度起動し「伴奏ファイル」「歌ファイル」を読み込んで再生したとき
音ずれが発生することがあります(WINDOWS7の頃はなかったと思うのですが・・・)
このため今のところ「オーディオの書き出し」で保存することが無難です
なので、保存は以下の手順を基本としてください
 ①伴奏ファイル完成時に「オーディオの書き出し」
 ②歌入れ完成時、伴奏の波形ウィンドを×で閉じたあとに歌ファイルを「オーディオの書き出し」
 ③再度、伴奏ファイルを読み込み
 ④歌にリバーブ付加などして完成したら伴奏&歌を「オーディオの書き出し」
このようにしておくと、あとで歌と伴奏の音量バランスを変更したり
リバーブのかけ方を変えたりすることが可能になります


【⑥録音するときに歌声にリバーブをかける場合】

302USBに入る前にリバーブエフェクターをかければ良いだけですが
この場合は、録音後にリバーブを調整するというのはちょっと難しくなります
めぐみ姫の場合を例にしますと(笑)
 ・いつも使ってるマイクをAC-40に接続
 ・リバーブを調整(このときコーラスは必ずオフに)
 ・ギター用のシールドをAC-40背面のラインアウト(L/MONO)端子に差す
 ・302USBは下図のとおり(グレーの部分以外は変わりません)
注意点はAC-40のラインアウト音量はアンプのボリュームをどう設定していても一定ですので
録音の音量決定は302USBでやる必要があると言うことです

 
 
【⑦ちょっと便利な使い方

大昔のカセットテープをデジタル化したい!そんな需要はありませんでしょうか?
そんなときにも302USBはおやくにたてます(笑)

カセットテープデッキと302USBのLINE(赤白のRCA端子)を繋いで
302USBを以下のように設定します


あとはカセットをplay状態にして、Audacityでギターや歌と同じように操作するだけです
ただし、私感ですが「良い音質」ってふうにはちょっと思えないですが
まあそこそこ使えます(笑)

【まとめ

前回のUSBマイクを使う方法より、圧倒的に優れていそうです
投資額も、すでにマイクを持っていればUSBマイクの値段+2000円くらいで済みます
ただ、302USBが16bit/44.1kHzにしか対応していないと言うことで
超高音質というのは望めません
そこまでの音質を求める場合は24bit/96kHzとかの
高音質オーディオインターフェイスか高音質ミキサーを買う必要がありますが
そこまでしなくても、302USBで十分に遊べそうな気がします

というわけでめぐみ姫、ziziはこちらの方法を推奨します!





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4 件のコメント:

めぐみ さんのコメント...

師匠 おはようございます。

昨夜は、ブログにて、また気管支炎を押して、
咳き込みながらも、微に入り細をうがつご説明を頂戴し、
ほんとうにありがとうございました。
私も声の退化と諸々の身体的自由がきかなくなって、
まわるのは毒舌だけになりつつありますので(笑)
綺麗な「歌ってみた」を作成するのは難しいかもしれませんが、
師匠と博士のご恩に報いるためにも
なんとかボチボチでも取り組んでみます。

みなさん、ZiZIさんって、どんな話し方で、
どんなお声かな、と思っておられる方も多いかもしれません。
ご参考までに、歌声の低音の魅力とは違って、
とても済んだ、関西訛りのある陽水さん、みたいな
そんな感じです。余計に分からんか(爆)
優しくて、あたたかみのある、よく通るお声ですよ。
ただ、いまは気管支炎のせいで、
お風邪を召しているのかな~、という印象ですが。

あと、深夜にもお仕事なさっていますので、
お宝ギターの強奪や夜這いをご計画の方は、
ご注意ください。隙がありません(爆)(爆)

Zi Zi さんのコメント...

おはようございます
昨晩は大変お世話になりました

ぜんそくの薬でシムビコートという吸入薬をずっと吸ってます
「吸入後は良くうがいをして、うがい水もゴックンしましょう」
といわれてるんですが、うがいが不十分だったのか
うがいにコーヒーを使ってるのが災いしたか
のどがかすれてしまってます(^_^;)
ここ最近で紹介した参考音源の歌は
何度も録りなおしているうちにかすれがややとれてくるんですが
普通にしゃべってるときには鼻詰まりもあって
まさに風邪声そのものです(笑)
大変失礼いたしました

歌ってみた
こうして文章にしてしまうとなにやら大変そうに思うかもしれませんが
やってみればそれほどのこともないと思います
Audacityだけでも是非チャレンジしていただければ
書いた甲斐があります(爆)
頑張ってみてください!

しばしば さんのコメント...

師匠、こんにちは。

ちょっと苦しそうな声になってますねー。。。
お大事にして下さいね。
師匠の体調がよければリード&ハモリをお願いしたいところですが
今は無理そうなので、次回タバコを完全にやめた後にお願いしますね。

しかし詳し過ぎるほどの説明、
はるか姫もこれでバッチリですね。

Zi Zi さんのコメント...

たばこは1mg×5本まできました
もうちょっとかなあと思いますが、飛び降りるタイミングを図ってます

でも、声枯れはたばこのせいでは無いので
原因となっているぜんそくの薬をいつまで吸うか、
そこから回復にどれくらいかかるかですね
今のところまだ1ヶ月くらいは薬が必要みたいです