2019年4月12日金曜日

プリアンプ BBE ACOUSTIMAX

こんなの、いつ買ったんだっけ???
このところ妙に続いてる「Tidemark Tutorial2」や「G.I.G1310」のプリアンプシリーズ
そのおかげで思い出せた(笑)

BBE ACOUSTIMAX

基本はプリアンプなのですが、「SONIC MAXIMIZER」って印字されてます
しかしそれって一体なに??

簡単に言えば「原音に華やかさを加えるエフェクト」です
このエフェクトにはいくつか種類があり、
エンハンサー、マキシマイザー、エキサイターとかの呼称がありますが
実のところ、自分も良く違いがわからない(笑)

ともあれ、BBE ACOUSTIMAXの場合は、それを「ソニックマキシマイザー」と呼んでいますが
とりあえず、「倍音を作り出す」または「倍音を強調する」ことで
華やかさを作り出すエフェクト付きプリアンプ、とご理解くださいw


【特徴】 ※取扱説明書より
 |●第4世代BBEソニックマキシマイサー
 |●楽器本来のサウンドを忠実に再生するスタジオクオリティサウンド
 |●超低ノイズデザイン
 |●バランスDiアウト、ラインアウト、チューナーアウト、インストレベルアウト、エフェクトループ搭載
 |●正確なノッチフィルター
 |●入出力クリップインジケーター
 |●ミツド周波数を可変可能な3バンドEQ


使ってみて

①使える低ノイズ、でも増幅度はそこそこ程度
 宅録でも十分使える低ノイズです
 GAINとVOLUMEをかなり上げても気になるほどのノイズはありません
  ※GAIN=9までは大丈夫だが10(max)でややノイズがのる、VOLUMEは10(max)でも大丈夫

 ただ、増幅部の利得が良く分からないので、数値的にはなんとも言えないのですが
 ピックアップからの音を大きくするという部分では非力な印象です
 アクティブPUなら大丈夫だと思いますが
 出力の小さいパッシブPUではちょっと物足りないと感じるかも知れません
 例えばの話ですけど、前回取り上げたプリアンプG.I.G1310と比較すると
  【G.I.G1310】
   ・GAIN:7(max10)、・OUTPUT:7(max10)
  【BBE ACOUSTIMAX】
   ・GAIN:9(max10)、・OUTPUT:10(max10)
 の設定で聴感上は同じくらいの音量になるといった具合です

②どちらかと言えばすっきり系の音
 EQフラット、ソニックマキシマイザーを使用しない状態の音は、曇りのないすっきりした音です
 (多少は以前紹介したG.I.G1310の太い音とと比べてという部分はありますけど・・)
 反面、やや太さや暖かみが少ないとも言えますが、
 ソニックマキシマイザーの効果を加える下地という意味もあるのかもしれません

③EQは必要十分
 低音部と高音部に加えて、パラメトリックの中音部という3バンドEQ
 ±12dbなので標準的な増減量だと思います
 MIDがパラメトリックなのは使い勝手の向上に大きく役立っています
 (可変帯域は400Hz~2.5kHz)

④ソニックマキシマイザーは使い方次第
 善し悪しは別として、よく効きます
 EQでの調整とは異なり、やや大げさにわかりやすく言うとするなら、
 高域にはキラキラ感を、低域にはハリと太さを加えることが出来ます
 私自身、ソニックマキシマイザーの仕組みを理解できてないのではっきりはわかりませんが
 基音と倍音の位相操作によってこうした効果を得ているようで
 基本的には「倍音の強調」をしているのだと考えれば良さそうです 

 ただし、よく効きはしますが、「あからさまに作り物っぽい」といった評価もあるのも事実です
 強めにかければ、私もそう思います(笑)
 しかし、そこは使いよう
 軽くかけて「隠し味+α」と言った雰囲気なら十分に使えるエフェクトだと思います

 【参考までに】
 BBE MODEL402というエンハンサーを持っていますが、
 効き方はBBE ACOUSTIMAXのほうがわかりやすいし、音も好みです

⑤でかい、重い
 大きさは216mm(W)×140mm(D)×66mm(H)、重さは1.5kg
 持ち出して使うにはちょっと気合いの必要なサイズと重さです

サンプル音源


サンプル音源を作成してみました
ギターは前回に引き続きZENN ZD100CE(アンダーサドルピエゾ+マイクピックアップ)
 ①SONIC MAXIMIZER(OFF)
 ②SONIC MAXIMIZER(HIGH:9時、LOW:9時)
 ③SONIC MAXIMIZER(HIGH:12時、LOW:12時)
 ④SONIC MAXIMIZER(HIGH:15時、LOW:15時)
の4種類を録音しています
BBE ACOUSTIMAXはループエフェクトも使用可能ですが、モノラル仕様ということもあり
今回リバーブは使用していません
EQh全て12時の位置、ノッチフィルターは使用しない設定にしてあります


12時くらいまでなら常用も可能だと思いますし、
積極的に15時くらいで音作りというのもなくはないと思います
「作り物感満載」と言われることもありますけど、そもそもピックアップの音は作り物(笑)
そこをどう好みにあわせていくかが勝負なのですから
そのための道具は多種多様にあってくれた方がありがたい
SONIC MAXIMIZERもそのなかの一つ、面白いアプローチだと思います

オマケ


今回の録音で微妙に困ったのが
モノラルアウトしかない機材からの出力をステレオレコーダーでどう録音するかということ
当然、ステレオケーブルで繋ごうが、モノラルケーブルで繋ごうが
レコーダーにはL・Rのどちらかにしか信号が記録されないのであります

録音後にモノラル音源に加工し直すというのもありますけど、まあまあ面倒くさい(笑)

そこで今回使用したのは、「モノラル-ステレオ変換ケーブル」(CLASSIC PRO CMP010
モノラル側はBBEの出力端子にあわせた標準フォンプラグ
ステレオ側はうちの機材環境にぴったりのミニプラグ、まさにドンピシャ
これを使うと、BBEから出力されたモノラル信号を
ステレオプラグのリングにもチップにも同じ音を流してくれますから
ステレオ録音しても中央定位のモノラル音源のように聞こえるという仕組み


はい、216円で思うつぼの結果でありました(笑)

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