2019年9月8日日曜日

コンパクトマルチ ZOOM A1X FOUR

あはは、一瞬気を失ってポチったわ

ガラスの自制心?なんとでも言いやがれデス・・(笑)


◆ZOOM A1X FOUR


まずはZOOMのHPからZOOM A1X FOURを改めてご紹介しておきましょう
下記中、赤字の部分は、私自身が魅力を感じた項目、ということになります
  ※)「一瞬気を失った理由」ということでもあります(笑)

【A1 FOUR/A1X FOURの主な特長】
◎各楽器固有のボディ鳴りを再現する、15種類のアコースティック・リモデリング
  Martin D-28、Martin D-18、Martin 000-18、Martin 00-21、Gibson J-45、
  Gibson Hummingbird、Gibson SJ-200、Gibson LG-2、Taylor 314ce、
  YAMAHA LL66、Ovation Adamas、ナイロンギター、Guild製12弦ギター、
  Dobro製リゾネーターギター、アップライトベース)
◎楽器用クリップマイクを接続できる、マイクアダプター(MAA-1)付属
◎80種類以上のアコースティック楽器用エフェクト(A1 FOUR:82 / A1X FOUR:90)
◎トランペット、サックス、ハーモニカ、バイオリン、それぞれに専用チューニングされた
  7バンドEQ、オートワウ、デチューンコーラス
◎ハウリングを抑えるアンチフィードバック・エフェクト
◎最大5エフェクトを同時使用でき、接続順も自由に並び替え可能
◎PC/Mac用アプリ「Guitar Lab」から、追加のエフェクト/パッチメモリーを配信
◎50種類のエフェクトパッチをメモリー可能(ファクトリー/ユーザー兼用)
◎ボリューム、ピッチ、ワウなど、楽器を弾きながらエフェクトをリアルタイムにコントロール
  できるエクスプレッションペダル搭載(A1X FOURのみ)
◎楽器ケースのポケットに収まる、軽量コンパクトデザイン
◎単3アルカリ電池×4本で、18時間の連続駆動が可能
◎エフェクト通過前のフレーズをループさせて、アコースティック楽器の音作りにも
  活用できる最長30秒のルーパー機能
◎カホンやラテンパーカッションなどアコースティック向けリズムを含む68種類のリズムパターン
◎演奏環境に合わせて全体の音質を瞬時に調節できるアウトプットEQ
◎音楽プレイヤーなどを接続できるAUX IN端子
◎エフェクトの設定を自動的に保存するオートセーブ機能
◎クロマチックチューナー内蔵
◎Guitar Labとの接続およびファームウェア・アップデート用USBポート装備
◎電源は単3乾電池の他、ACアダプタ(別売AD-16)、USBバスパワーでも駆動可能
◎付属品:マイクアダプター(MAA-1)、単3アルカリ電池×6本、クイックガイド、パッチメモリーリスト
◎外形寸法:[A1 FOUR] 156 (D) x 130 (W) x 42 (H) mm、
        [A1X FOUR] 156 (D) x 216 (W) x 52 (H) mm
       、[MAA-1] 177 (D) x 23 (W) x 25 (H) mm
◎重量(本体のみ):[A1 FOUR] 340 g、[A1X FOUR] 610 g、[MAA-1] 70 g

   ※シールドからのライン入力も可能、マイクからの音声入力も可能ではあっても
     両方の同時入力やミックスは不可なことにご注意ください


◆安いけど、なかなかやりよる!


やや薄味・・でも、ローノイズで良い音!

ローノイズは絶対条件ですが、まずは及第点!!
音は、下のサンプル音源を聞いていただければと思いますが、
ライブでも宅録でも十分使えると感じています

ただ、やや表情に乏しい感じもあるので
欲を言えば、もうちょっと太さと解像感のようなものが欲しい気もしますが
1万5千円にあまり高望みするのも・・・ね(^0^;)
コストパフォーマンスで考えれば十分いけてると思うんです

ちょい複雑な操作性だが慣れればOK!

正直、実機が手元に無い状態で、マニュアルのみで操作を理解するのは至難の技!
でも、実際に操作をしながらマニュアルを読んでいけば、なんとかなるレベルです
慣れてしまえば、意外に使いやすいと感じます

ZOOM GUITAR LABの存在は大きい

PCとの接続が面倒でなければ、是非インストールを!
本体の操作に不慣れな段階でも、
このソフトでエフェクトの構築、編集が楽々できてしまいます

また、友達が作ったエフェクトパッチを自分のA1X FOURに取り込むなんてこともできてしまう
なんと便利なのでしょうw

そして、ただ便利、というだけではありませんよ
HD HALLのようにGUITAR LABで追加しなければA1X FOURで使えないエフェクトがあります
ある意味必須のソフトとも言えます

リズム機能はやはり超楽しい!

リズムですか?・・・もう超楽しい(笑)
練習でメトロノーム代わりにしても良いし、ライブで飛び道具にしても良いですね
もちろんA1X FOURを買わなくても、
別途リズムマシンを用意すればすぐに実現できることですが
「全てA1X FOUR1台の中に入ってる」と言うことがとても重要です

リズム機能を実現する上で
「マルチ+リズムマシン」なのか「マルチのみでOK」なのかは
自分のようにずぼらでめんどくさがりの人には天地ほどの差がありますw
リズム自体は複雑なものはなく、イントロもフィルもアウトロもなく、スタートストップのみです
(ルーパーと同時使用する場合のみカウントを入れることはできます)
それでも、十分に楽しめる機能です

68種類のリズムパターン

写真ではちゃっちく見えるけど、十分な剛性感

実機もまあそれなりにちゃっちい(爆)
ただ、プラスチッキーではあっても十分な剛性感があり、
超期待薄だった購入前に比べ、実際に手にした今はかなり評価は改善された、と言っておこうw
ちゃっちく見える原因は質感ばかりではないと思います
ZOOM A2時代であれば、
 ・アコギ用A2:グリーン
 ・ベース用B2:レッド
 ・エレキ用G2:ブラック
と、機種によってカラーリングが異なり、今回のA1Xでも、
エレキ用G1X:ブラック、ベース用B1X:レッドと順調に既定路線を歩んだのに
なぜに期待を裏切りダークブラウンに・・・・(笑)
これが、濃いメタリックグリーンかメタリックブルーとかなら随分イメージ改善しただろうにと
残念しきりでありますよw

単純化されたアコースティックリモデリング

A3、AC-3、A1Xと踏襲されてきたアコースティックリモデリング
アコギの箱鳴りを再現して「生音っぽさ」を演出する機能ですが
ZOOM A3やAC-3では、「使用するギター」と「シミュレートする(ターゲットとする)ギター」の
2つを設定する必要がありました
「00タイプのギターを使って」「D-28の音にしたい」という具合ですね
これが、A1X FOURでは、
「シミュレートする(ターゲットとする)ギター」のみを設定する形になりました

理屈からすればZOOM A3やAC-3の方法の方が正しいと思えるのですが
一方で「わかりにくさの元凶」ともなっていて
実際の使用上はA1X FOURの方が断然使いやすいです
またA1X FOURでは効果の微調整のために
ZOOM A3やAC-3では無かったターゲットギターに対する音質調整パラメーターが
加えられています(これが「使用するギター」が省略されたことの代替措置なのでしょう)

効果の感じ方は人それぞれでしょうけど
「なんか効果があるような気がする」と感じさせてくれるアコースティックリモデリング
使いやすくなったのは歓迎です!


ちょっと残念!


やっぱりあった使用可能エフェクター数制限

この件について、マニュアルには以下のように書かれています
----------------------------------
以下の場合は、“PROCESS OVERFLOW” と表示され、エフェクトがバイパス状態になります。
いずれかのエフェクトタイプを変更するか削除すると、バイパス状態を解除できます。
  • 処理能力の限界を超えた場合
  • パラメーターが5 個以上のエフェクトを3 個以上使おうとした場合
----------------------------------
【まず「処理能力」の件】
これはZOOM A1X FOURの各エフェクトはそれぞれについて「必要な処理能力」が決まっており
その合計が100%を超えては使用できないという制限があると言うことです
たとえば、以下の場合だと処理負荷量の合計は、80%(エフェクト数4)となります
 ・ボディシミュレーター:33%
 ・7バンドEQ:6%
 ・オプチカルコンプ:13%
 ・HDホールリバーブ:28%
これに、たとえばFENDER BASSMANアンプシミュレータ(32%)とかを加えようとするとアウト!
というような意味なのです
ただし・・・この処理能力値は、A1X FOUR本体では確認できません
ZOOM Guitar Labを使うと確認可能なんですが、そこんとこはちょっと疑問かなあ
ま、でも現実的には、この制限で引っかかるなんてことは滅多に無いと思われるから
許容範囲ですが(笑)
エフェクトごとの処理能力が確認できます
私がマイク用に作成したエフェクトです、処理能力の合計値は
エフェクト名の下に小さく51%と表示されています
 
【次に「パラメーターが5 個以上のエフェクト」という件】
A1X FOURのエフェクトの基本的なパラメータ数は4なのですが
中には、パラメータ数が5以上のエフェクトも存在します
これらのエフェクトは同時に2個しか使用できません、という意味です

各エフェクトの調整可能パラメータ数が減少

例を挙げるなら「HD HALL」
ZOOM A3のHD HALLには6つのパラメータがありました
ZOOM A1X FOURではそのうちHiDUMP、LoDUMPが省略され
調整可能パラメータ数は4つとなったわけですが、
自分としては、よく使ってたパラメーターだけに、寂しい気持ちになりますw
ただ、これも現実的には大勢に影響はないともいえますが・・
  ※影響があるような省略パラメーターもあるかもしれません(^0^;)

パラメータの数字が何を意味してるかわからない

これはZOOM A3時代から変わらない不満、たとえばだけど・・・RackComp
THRSH(スレッショルド)が0~50っていったい何?w
0のときはコンプがかからないってこと?なら50ってどういう意味??
もちろんパラメーターによっては推測可能なものもありますけど
ZOOMとしては、値そのものよりも「感覚的に調整してください!」ってことなんでしょう

でも私としてはですね
たとえばCOMPのスレッショルドは、やはり「-○○db」という値にしていただきたい(^0^;)
エフェクター初心者にもエフェクトパラメーターの設定値の勉強にもなるからして・・・


ブラブラするマイクアダプタは想像以上にいらつくw

当初は「それほどたいしたことじゃない」って思ってましたが
本体をどこに置くかによっては、いろいろと支障が出ますなあ、これは・・・
皆さんが同意見かどうかは??ですけど、まあ一度使ってみてください(笑)
本体への内臓は難しかったのでしょうけどね~
マイク主体で使うなら、マイクアダプタを固定する「何らかの対策?」を要しそうです

ボリュームペダルが~

プリセットを切り替えるたびに初期状態?に戻る仕様がちょっと・・・
たとえばボリュームペダルを設定してたとして、
VOL=0の状態でプリセットを切り替えると、ペダル操作しなくてもVOL=100になってしまいます
わかってて注意していれば惨事は免れるんですが
慌ててるとこっぴどいスパークノイズに打ち抜かれるかも・・・ですな

本体でもソフトでもエフェクトパッチが削除できない

ZOOM A1X FOURにはアコギ用だけではなく、
ハーモニカ、バイオリン、トランペット、サックス用のエフェクトパッチが用意されています
アコギで使えると思えばそれで良いのですが
「邪魔なものは削除したい」と思うのも人情・・・でもそれができない(^0^;)
そして、なんと言うことでしょうGUITAR LABでもできない

どうしてもと言うときは、50番以降の空きパッチを消したいパッチに上書きする!
くらいが対処かなあ・・・実にめんどくさい!
是非ファームウェアの更新をお願いしたいです


◆あったら良かったのに


①電源オンオフスイッチ
 INPUT端子にプラグを差し込むことで電源オンになる仕様ですが
 抜き差しをしないとオンオフできないのはやはり不便です
 電源スイッチくらいつけられたろうにと・・・とても残念!

②増設フットスイッチ端子
 ZOOMさん、エフェクターをつかうのはライブする人だけじゃないのだよ
 宅録人のほとんどは床に置いて使わないのではないかなあ
 ならば欲しいよね、増設フットスイッチ!

③マイクアダプタ固定用のブラケット
 まったく・・・なんとかならんかったのかなあw
 ていうか、理想的にはどう考えても内蔵だよね、でもそれができなかったんだから
 ZOOMさんなんとかしてくれ(^0^;)

④充電式電池の充電機能
 これは、まあオマケ的な要望ではあるが、USB接続してるときに充電できればなあと
 そんなことよりマイクアダプタなんとかしてくれ~~w


◆はよ聴かせろ!💢


まあまあ、落ち着いて(笑)

【ラインの音】

ZOOM A1X FOURのみを使用したライン音のチェック用動画です
 ・ギター:宇坂ギター
 ・ピックアップ:Skysonic PRO1(マグネット+マイク)
 ・レコーダー:ZOOM Q8
エフェクトは以下画像のとおりです(EQ+COMP+REVERB)
そして、せっかくなのでリズム機能と合わせてみました(BOSSA2)

音は、まあデジタル臭いとかエレキっぽいとか・・・あえて否定はしませんけどw
そもそもマグネットPUのライン音だし、私としては十分な印象です
気のせいかもしれないけどHD HALLもZOOM A3よりいい感じに聞こえたりして、
練習とかなら十二分だし、ちょっとしたライブでもA1X FOUR1台でなんとかなりそうな気がします

そして・・・リズム機能はやっぱり超楽しい!!!

ZOOM GUTAR LABの画像です

【マイクアダプタの音】

マイクアダプター(MAA-1)のチェック用動画です
 ・ギター:Morris S-107Ⅱ
 ・マイク:Behringe B-1(廉価なサイドアドレス型コンデンサーマイク)
 ・レコーダー:ZOOM Q8

エフェクトは以下画像のとおりですが、(NR+EQ+COMP+REVERB)
初段のZNR(ズームノイズリダクション?)はバイパスした状態にしています
この、ZNRはまだちゃんと調整しきれてませんが、デフォルトでもすごい効果!!
ギター音の入力がないときは完全無音にしてくれ、入音時の出遅れも全く感じません
しかし、あまりにすごすぎてもしかしたら原音にも妙に影響してないかなあ・・・
との疑念がぬぐいきれず、とりあえずバイパスしてあるという次第(笑)

マイクアダプタの音はとても素直です
電気的なノイズも感じられず、私としては十分に及第点をあげられます

ZOOM GUTAR LABの画像です

◆まとめ


上の書いたように「残念な点」や「あって欲しかった機能」も多いと言えば多いですが
おもちゃのような外観に似合わず、とりあえず「ちゃんと使える」マルチだと感じます
そりゃ真空管プリのような暖かさや太さは望めませんが
ローノイズな基本音質もエフェクトの効き具合も、必要十分です

すでにZOOM A3を持ってる場合でも、
リズム機能やGUITAR LABの便利さは、買い換えの十分な動機になりえますが
以下の場合にはA3が有利なので、十分にご検討することをおすすめします
 ・デュアルPUまたはPU+マイクの使用を前提とされる場合
 ・各エフェクトに関して細かな作り込みを行いたい場合

はっきりした使用目的もなかったので、テストがすんだらどうしよ~かって思ってましたが
ちょっと気に入ったので、しばらくサブシステムとして使ってみようと思います
掘り出し物というのも変だけど、久しぶりに安くて当たりな新製品でした(笑)


しかし、とにかく残念なのは
 
外付けマイクアダプタ&PUとのミックス不可
 
諸事情があったんでしょうけど・・・

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