2015年11月19日木曜日

コンデンサマイク比較 エレクトレット編

マイクテスト第3弾「コンデンサーマイクのエレクトレット編」です
アコギのフィンガースタイルに特化したマイクテストになります

決まり文句となってますが(笑)
各マイクの所見は音響関連の知識も経験もない、素人の戯れ言でございます
寛大なお気持ちで読んでいただけると助かります

【対象機種】

以下の3機種です
実は自作3号も比較予定でしたけど、ノイズ問題が解決してないので、今回はパスしました

  ①JTS CX-500(ファンタム電源)
  ②自作コンデンサーマイク1号 (プラグインパワー)
  ③AUDIOTECHNICA AT9911(プラグインパワー)

【録音方法】

プラグインパワーの機種もあるので、機種によって録音方法が変わります
ごく普通の民家ですので、遮音、吸音といったことは出来ていません
ごく普通な宅録環境とお考え下さい
あと、②,③についてはステレオマイクですので音源もステレオ音源となっています

 ・同じ部屋、同じ場所で録音
 ・ギター:FURCH G23-CRCT(マイク方向、距離は所見に記載)
 ・弦:Elixir CustomLight)
 ・曲目:西村歩さん「さくら(独唱)」の半分くらい
 ・録音機材
  ①:ZOOM Q8+AOOM A3(マイクプリ、ファンタム給電機能のみ使用)
  ②、③:ZOOM H2nの外部マイク端子に接続して録音
 ・各マイクのスイッチ設定:ローカットオフ、パッドオフ、単一指向性にセット
 ・機材の仕様上、1本ずつ録音
 ・音源の加工:正規化のみ

【サンプル音源&所見】


台湾(多分)のメーカーJTS
あまり知られてないかもしれないが、安価でしかも時たま名器的マイクをつくる不思議な会社だ
このCX-500も名器とまでは言えないまでも、評価の高い楽器用マイクである
小さいながらもプラグインパワーでなく、一応48vのファンタム給電なので、そこは注意が必要
本来はギターのサウンドホール周辺に取り付けて録音するのだが
今回は16フレット付近、距離10cm程度で録音してみた
小さな躯(上の写真で黒く太い部分はコネクタで、マイクは上の豆粒ほどのふくらみ)
に似合わない豊かな低音に驚かされるが、高域はちょっと控えめ
しかし、嫌みのない中域が全体的に上質な雰囲気を醸している
残念なのは、ややノイズレベルが高めなことだが、私は許容範囲と感じている
また、中低域の豊かさ故、若干こもった感じもあるが、おそらくEQで何とかなる範囲だと思う
ギター取り付け用の部品も同梱されているようなので、セットアップは簡単にできると思う
ただケーブルが極細なので、切ってしまわないかといつもひやひやする


WM-61Aカプセルを使った自作マイク1号
プラグインパワーなのでZOOM H2nの外部入力端子に接続し、
16フレット付近、距離20cm程度で録音した
無指向性カプセルなのであまり意味はないけど一応ステレオマイクになっているため
音源もステレオであり、「意味ない」といいつつ僅かな広がり感がある
自画自賛のようでなんだが、意外にも良い音といって良いのじゃないだろうか
ステレオのせいで、少し距離感を感じてしまうところもあるが
特に強調された帯域も感じられず、バランス良く拾えていると思う
豊かとはちょっと言えないが、軽やかで聞きやすい音だ
制作費300円で作ったマイクにこんな音を拾われると・・・・なんだか複雑な気持ちになる
ノイズレベルもかなり低めで、軽くて小さくてどこにもおけて、使い勝手も良い
お一つ是非どうぞと言いたいところだが、1号、2号の2機しかないのが残念


オーディオテクニカのステレオコンデンサーマイク
サウンドホールの真ん前、距離10cm程度で録音
お聞きいただいてわかるとおり、ごっそり低域が「無い」
単体ではちょっと使いにくいマイクだが、ある意味「低域耐性のある」マイク(^_^;)ともいえる
サウンドホールに首を突っ込んでもそんなにボワボワすることなく音を拾えることからも
「音源に接触するくらいの近距離で低音強調されてちょうど良い」といった設計なのだろう
とはいえ、やはりマグネットPUとかと合わせて生音感を演出するとか
ギター録音の場合だとそんな使い方になるかなと思う
あと、指向性の強いマイクで、向きを少し変えただけで音が変わるという特徴がある
左右バランスも同様であり、セッティングに気を遣うマイクである
最大の弱点は感度の弱さで、かなり増幅しないと使える音量にならない
したがってノイズレベルも相当に高くなってしまうので、この点は残念に思う


★参考音源:普及クラスのサイドアドレス代表としてAT-2020を比較用に置いておきます


【感想など】

おそらく、この種のマイクをメインで使うと言うことはあまりないと思いますが
AT9911はともかく、それほど悪い音ではありません
しかし、どういったシーンで使うのかと考えるとかなり迷いそうです
そんな中で、多少自画自賛となってしまいますが(笑)
自作1号君は、音の拾い方もそれほど偏りがなく、
プラグインパワーさえあれば動くという手軽さもあって、なにげに重宝ではあります



6 件のコメント:

しばしば さんのコメント...

ziziさん
おはようございます。

参考音源のAT-2020が1番耳に心地良いです。
でも自然な感じで選ぶとziziさん自作ですね。
こんな素晴らしい物を作ってしまうとは流石謎のziziさんです・・・
その内、ポストに届くのを楽しみにしております。。。

Zi Zi さんのコメント...

しばしばさん、おはようございます

私も全く同感でございます(笑)
2020もサイドアドレス編ではそれほど目立たない存在でしたが
やっぱりラージダイヤフラムの威力でしょうか
ここではちょっと目立っちゃってますね
1号君は送れませんが、
「カプセルだけ」ならいつでも言って下さい、送りますので
ルーペがないとできない半田付けを是非ご体験下さい(笑)

あ~~それと
例の動画ですが今週末で削除予定でしたけど残しておきますか?
音加工サンプル2は予定どおり削除の方向ですが
最初の「音加工サンプル」です
もしも、元動画が必要であれば
zizi20150214@gmail.com
までご連絡下さい
ご連絡いただければ、しばしばさんのブログに
「メールありがとうございます」
と書き込みますので、そこで確認が取れれば
メールにて送付します!

丸に橘 さんのコメント...

フィンガー用のマイク、ということであれば。
ちょっと勉強します。
マイクにも「コンデンサ」とかいろいろあるようなのですが、違いがよく分かりません。
それぞれ特性があるのでしょうね。
勉強します!

Zi Zi さんのコメント...

丸に橘さん、おはようございます

少し紛らわしかったのですが
「アコギのフィンガースタイルに特化したマイクテスト」
というのは、「フィンガー用のマイク」を紹介したのではなく
「フィンガースタイルに特化したテスト」という意味です

マイクはその特性によって
楽器に向いていたりボーカルに向いていたりします
楽器でもギター以外にいろいろとあるし
ボーカルでも性別や声質によってあうマイクとあわないマイクがあります
ギター用と言う用途に絞って考えても
フィンガーに向く、ストロークに向くと様々なのですが
「向くか向かないか」というのは「好きか嫌いか」という部分が大きく
結局は個人の嗜好や音源の用途で決まるので
これがよい!とは一概に言えません

そこで、手持ちのマイク全てに対して「フィンガーピッキング」の音源を作り
マイクの音に違いを感じていただくとともに
もしもマイクを購入と言うときには、参考にしていただければ
と言う主旨のテストなわけであります
「フィンガー用のマイク」のご紹介をしたのではなかったのですが
誤解を生みやすかったかもしれません、ごめんなさい!!

次回はマイクテストの最終版「ダイナミックマイク編」になります
これなどはどちらかというとフィンガーにはあまり向かないジャンルですが
私が向かないと思ってるだけで
もしかすると「ダイナミックの方が良いじゃない!」
と感じる方もいらっしゃるかもしれないということで
あえてテスト対象としています

私はただ安いマイクが好きなだけの人ですが(^_^;)
マイクの録音というのは、マイク自体の特性もありますが
録音場所の音響特性やマイクのセッティング次第で千変万化です
その意味ではどんなにマイクテストをしても
実際に使う人の環境や用途、プレイスタイルによっては
無意味という面もあるのですが
せめてギターのフィンガーの音だけでも同じような条件で録り比べてみたら
どんな風に聞こえ方が違うかという部分だけでもやってみたかった
ということもテストの動機となっております

そして最後ですが
こういう風にある程度の性能のマイクを駆使して
楽器の音を「とにかく漏らさず録ってしまおう」と言うことが
必ずしも「聞き手に訴える録音」ではない場合もあります
ギターでもデジカメのマイクでそのまま録った方が
「妙に上手く聞こえる」と感じたことはないでしょうか
私は何度もそう感じたことがあります
その理由というのはまたの機会と言うことにしますが
「音」というのがどれだけ聞き手に訴求力を持つのかというのは
画で言えば、写実派、印象派、抽象派の違いに似ているような気がします

いかん、語りすぎ!(笑)
ともかく、ちょっと違った主旨の誤解を生んでしまいましたこと
本当にごめんなさい!
(ということを言いたかった・・・)

キャプテンチュウハイ さんのコメント...

こんばんは。
大分遅くなりましたが、コメントさせていただきます。

今回は、細かいことなしにZiZiさんセルフメイドのマイクが1番です。製作技術もさることながら、製作費300円!素晴らしいです。音質的にもメーカー製と大差ないですよね。


ただ、この種のマイクは録音に使うのはやはりあまりなさそうですね。全体にノイズが気になってしまいました。

Zi Zi さんのコメント...

キャプテンチュウハイさん、こんばんは

自作1号は、不器用な私としては「奇跡のよい子」です
ノイズはカプセル固有のものではなくて
あまりの高感度によるのと
無指向性故にどの方向の雑音源も全て拾ってしまうと言うのが原因です
PCもエアコンも全てオフにしてやれば超低ノイズなんですが
逆に言えばそこまでしないといけない分、使いにくいかもしれませんね
案外、ゲインをやや落としてエアを拾うサブマイクにすれば
結構良い仕事するかもしれません(笑)

キャプテンチュウハイさんのブログにもお邪魔したいのですが
ヤフーブログはヤフーIDが優先されてしまい
いったんログオフしてからでないとziziで書き込めず
終わったら再度ログインするということで
私のものぐささゆえにご無沙汰してしまいました(^_^;)
もちろん記事は欠かさず拝見しております
またお邪魔させていただきますのでよろしくお願いいたします!