2015年9月26日土曜日

初めてのエフェクターボード製作

エフェクターボードというとエレキ用ってイメージですが
ソロギター&弾き語り用のエフェクターボードを作ってみました
製作、っていっても「並べて、つないで、張りつけた」だけなんですけど・・・(^_^;)

【動機など】

最近、月一程度で「戦うおやじの応援団」香川SPさんにお邪魔しています
私の住んでるところにはこういった支部がないので、県外遠征です(笑)
参加されている方は、ほとんどが弾き語りで、ギターソロは今のところ私も含めて2人なんですが
このところメンバーの皆さんに少しずつ感化されて、
ソロギターにちょっと弾き語りを混ぜてやらせてもらったりすることも多くなりました

これまではギターだけ持ち込んで、ミキサーに入れるだけで
エフェクトもミキサーの機能だけでやってたんですが、
自分の音でやれないか、との思いもあり、
そろそろ、エフェクターの持ち込みもしてみようかと考えてはいました

でも、いざ必要なエフェクタとかを持って移動しようとすると結構大変です
エフェクタだけじゃなくて、その配線とか電源とかがかさばって、持ち運びも大変だけど
現場での接続や調整にも手間取って、PA担当者さんにも迷惑かけそう
ついでに、撤収もぼちぼち大変そう・・・
そう考えると、エフェクターボードを組むのが最良!というわけで、決心した次第です

来月には香川SPの合宿が開催予定です
仕事が重なっているので参加確率は限りなくゼロに近いのですが、万一参加できるなら、
いつもはセッティングや持ち運びの問題で使ってなかったボーカルエフェクタも持って行きたい
ということも、ちょっとしたきっかけになりました

製作コンセプトは以下のとおりです

「ソロギターでも弾き語りでも使えてミキサーにシールド1本でつなげられるエフェクターボード」

【エフェクターボードの概要】

まずは外観です
さすがにケースを自作というのは自分には無理なのでamazonで購入しました
(ケース内の写真の下に商品へのリンクを張ってます)
大きさもちょうど良く、外側にある2つのポケットにもいろいろと小物や楽譜をいれられます
ケースの種類としては、アタッシュケースのようなハードケースもありますが
私は使用頻度的にそんなに強度も必要なかったので
ちょっとスタイリッシュ?なソフトケースを選びました


ケースの中はこんな感じです
実はケースを買ったときにはこんな大きいケースで中はスカスカかと心配でしたが
必要なものを入れてみると、もうジャストフィットです
エフェクタや電源類は全てマジックテープでボードに貼り付けていますから、
持ち運びのときも、乱暴に扱わなければ、ケースを縦にしてもずれたりはしません
う~~ん、何という美しい仕上がりでしょう(笑)


  ⑤Digitech Vocalist Live3(ボーカルエフェクター)←手持ち機材
  ⑥ZOOM A3(プリアンプ、2chミキシング)←手持ちA3は使用中なのでイシバシ楽器で中古購入
  ⑦Digitech iStomp(Lexicon Hall reverbで使用)←手持ち機材

ケースの蓋に張りつけているのは、「取扱説明書」(爆)
他人の使用は想定してないのですが
これだけ単純な構成でも、時間がたつとどう使って良いかわからなくなります
パッチケーブルの行方を目で追わなくても思い出せるように作ってみました


中に配置したものは全て1枚のボードの上にのってますので、
ボードごと、一気にケースの外に取り出すことが出来ます
え?常識ですか?(笑) ペダル操作をするときは、これが出来ないと使いにくいですよね~


【パワーサプライについて】

私は全然詳しくはないのですが、とても大事なパーツだそうです
ネットでいろいろ調べてわかった範囲では
 ・使用するエフェクターの合計消費電流を下回らない容量を持つこと
 ・エフェクターが必要とする電圧に合っていること
 ・アナログ系、デジタル系が混在するボードでは別系統の電源とする方がよいこと
 ・一部の専用電源が必要なエフェクターには使わないこと
が選定上の留意点になるようです
今回は、以下を汎用パワーサプライとして使い、ボーカルエフェクタには専用電源を使いました
 ・CAJ POWER BLOCKS PB12DC9-2.1( 電源アダプター )
 ・CAJ POWER BLOCKS PBHUB6-C(エフェクター用電源ハブ)
ボーカルエフェクターを別電源にした理由ですが、
私にはアナログとかデジタルとかの区別があまりはっきりしないので、基本的には容量の問題です
ボーカルエフェクタだけで1.3A、それ以外のエフェクタの合計が7~800mAと言うことで
CAJの供給電流1.3Aを超えてしまうために2系統にしたというのが理由です

【感想など】

エフェクトボードを組むというのは、それが単純な構成だったとしても、
配置、接続順、使い勝手、そして、アウトプットの音質等、
それなりの知識やセンスが必要なものだと、組んでみて初めてわかりました
今回のように適当にケースを購入して、曲がりなりにも収まりよく配置できたというのは
ある意味奇跡的で、ほんとは組む前に綿密な計画を立ててから製作すべきだと感じてます
必要なパッチケーブルの長さや端子形状(LL,SL,SS)なんかも
ちゃんと計画しておくと過不足無く揃えられると思います

一応、今回の私なりの製作ポイントを書いておくと以下のとおりです

 ◆一応重量のあるものはケースを縦にしたときに「下に来る」ように配置
 ◆万一ペダルボタンを踏む必要を生じたときに使いにくくならないように
  ペダルボタンはケースの外側にくるように配置
 ◆ACアダプタは意外にかさばるので、可能な限り「分配電源」で対応
 ◆適度な空間を確保して配線やコネクタ類に無理な力がかかったりしない
 ◆ミキサーとの接続に手間取らず、音量調整を簡略化するため、シールド1本のoutputとし
  ギター&マイクの混合信号をモノアウトする
 ◆パッシブPUのギターでも使えるようにしたい
 ◆Vocalist Live3のエフェクトは、心底「使えん」ので、別途リバーブは組み込みたい

いや~、久しぶりに無い知恵を絞り尽くしました(爆) もう頭から煙が出ております

できあがりには満足なんですが、コード類や小物をポケットに詰め込んで重さを量ると
総重量は約7kg・・・・・重い?軽い?よくわかりませんけど(笑)
ギターと合わせると10kg超・・・ぼちぼち重そうですね

【出音は?】

まずまずって感じでしょうか(笑)
テーブルタップがごく普通の家庭用で、しかももう10年以上も前のものを使ってますので
ノイズの発生を心配してましたが、アンプに入れると少し出るものの、ミキサーだと皆無です
ただ、ギターの音がやや細くなったかなと言うふうにも聞こえるのと、
Vocalist Live3で、「ギターはスルー、マイクは処理後に出力」されるため、
ほんのわずかですが、レイテンシーが発生しているようにも感じるので、
とりあえず及第点としておこうと思います

製作記念にちょっとだけ弾き語ってみました
マイクは、ClassicPro CM5Sという千円の激安マイク、ギターはGODINのナイロンです
ミキサー経由でZOOM Q8へ入力して録音してます
試し撮りなんで、1番で終わってます(笑)
ハーモニー機能についてはなかなか満足なものがとれないんで、いつかまた(^_^;)


【余談ですが】

ボーカルエフェクタは、ギターの音からコードを判断して
適切なハーモニーをマイクの音声に付加してくれる便利なエフェクターです
しかし、弾き語りをしていると、ギターの音声は
   ・ライン経由でエフェクタへ(これが本来の流れ)
   ・生音がマイクで拾われてエフェクタへ
という2系統が生じてしまいます
指向性の弱いマイクを使うと、マイクからのギター音がエフェクタに結構流れてしまい、
エフェクタはそれを「ギターの生音」と判断できないため、ハーモニーを付加してしまい
「相当できの悪いコーラスがかかったようなギター音」を生成してしまいます

この回避のためには、指向性の強い、スーパーカーディオイドとかハイパーカーディオイドという
超単一指向性のマイクが必要になります
こういったマイクはハウリング防止にも有効なので、一石二鳥という面もあるんですが
カタログ値や各種の特性グラフだけではなかなか判断できない部分が多くて
購入するにしても「出たとこ勝負」的な買い物になってしまう可能性が十分あります

現在は手持ちで1本だけ持っている超指向性マイクで試行錯誤中ですが
もしかすると、マイクの下方からの音を遮断するような加工をする方が有効かもしれません




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