2015年9月24日木曜日

HEADWAY HF-410 

以前、HEADWAY HF-020というギターをもっていましたが、
ラリビーの購入資金の一部として8000円で売却してしまいました
しかし、このオール合板、定価2万円のギターの音が、なぜか忘れられません
倍音感はやや貧弱でしたが、芯のある強い音で、
手持ちのギターの中ではちょっと異質な雰囲気がありました
買い戻そうかとも考えたのですが、HEADWAYというメーカーへの興味も芽生えてしまって、
結局「ちょっと良いHEADWAY」、HF-410をオクで入手してしまいました

 
top スプルース単板
side インディアン・ローズウッド単板
back インディアン・ローズウッド単板
finger board エボニ-

bridge エボニー
neck マホガニー1P
neck width 43.5mm
scale 628mm
price 230,000(税抜)

HEADWAY GUITARSは1977年に松本に誕生したアコギメーカーです
百瀬さんという名ルシアーの手で、当時は国内最高品質と言って良いアコギを生産してましたが、
工場火災やエレキへのシフトと言ったもろもろの事情で
アコギの生産は1983から十数年間中断と言うことになっていました

しかし、熱心なファンの要望に応える形で2000年にアコギの生産を再開
このHF-410はHEADWAYがアコギ生産を再開した翌年となる、
2001年からの3年間で生産されたギターの1本です
シリアルナンバー166、シリアル上は7本目のHF-410となります
(製造年月日上は9番目か10番目、もちろん生産の中断前の410と言うのもあるらしいです)

【ヘッド】
ヘッドにはHEADWAYロゴがインレイで入れられています
チューナーのメカはクルーソンタイプですが、刻印がないのでメーカーは不明です
(後に、メーカー様への質問でGOTO製と判明しました)
面白いのはこのチューナーで、弦を通す穴がものすごく低い位置にあります
普通、弦は通し穴から上には巻きませんので、
この状態だと特に巻き弦は何回も巻くのは難しいですが・・・
これについてはどうも諸説あるようです(笑)



まず私が想像したことは、
このギターがミディアムスケールであることとの関連で、テンション稼ぎでは?ということでした
一般にスケールが、レギュラー>ミディアム>ショートとなるごとにテンションが小さめになりますが
その場合弾きやすい代わりに音量や音の張りが落ちてしまうことがあり、
ナットでの折れ曲がり角度を少しでも急にしてテンションを稼ぐ工夫だったのではないか?
と考えたわけです

ですから、いくら通し穴が低くても弦はその下に巻き取るのだと・・・
しかし、ネットを探ると「このギターは通し穴の上に弦を巻いてもいいのだ」という説もあります
もちろん「弾き手の考え方次第」という前提で書かれていたと思うのですが、、
どっちが良いかということよりも、「そうかもっと柔軟に考えても良いのかな」とも、
ちょっと思ったりしたのでしたが・・・・なんかすっきりしない

というわけで、HEADWAYに問い合わせいたしました(笑)

◆質問①
弦の通し穴が低い位置にあるのは、何か理由がありますか?
◆回答①
HF-410に使用しておりましたGOTOH/SD90-06Mというペグは仰るとおりペグの高さが低く、
現在使用しておりますSG360-05の高さ22.2mmより3mm近く低く設計されております。
弦の巻き方につきましては通常のペグと変わりませんが、

1弦から6弦まで順に弦の巻き数を減らし、
6弦はおおよそ1巻きから2巻き弱撒いてセッティングしております。

◆質問②
巻き取りは通し穴の下で良いのですか?
◆回答②
弦の巻き方は通し穴よりも下に巻いていただいて間違いございません。
HF-410を製作した当時にはバターピンのオールドタイプのペグが

HEADWAYの外観とあいまって大変好評をいただいておりました。
現在でもHEADWAY Custom Shop製のビンテージの雰囲気が残るモデルには、

このペグを使うことがございます。
HF-410のペグにSD90-05を使用した理由といたしましては以上の点がございます。
また、通し穴が低くなることでテンションが掛かり、音にハリが出る利点もあるかと思います。


◆当時のカタログから商品説明文も送っていただきました
初のライトゲージ仕様のFOLKタイプのギターです。
このモデルは1981年に製作された「81ARTIST」の限定モデルを継承し尚且つ、
21世紀の新しい流れを組み込みNeckの握りの感覚も今風の少し細い仕様にしました。
やさしいタッチで演奏しても各弦ごとにしっかりとしたサウンドを出してくれます。
FOLKタイプにありがちな音量の小ささもビックリする程のバランスの良い大きな音量を出してくれます。
長年の夢であった、日本人の体型に合ったサイズでやさしく弾いても激しく弾いてもプレイヤーの感性をストレートに表現してくれるギター、それをようやくここに百瀬恭夫が完成させたのです。


<以上、赤字は(株)ディバイザー、カスタマーサポート様よりご回答いただきました、掲載の了解もいただいてます>

回答②にありますように、テンションを稼ぐという意味は少なからずあったということで
私の想像もまんざら的外れではなかったようです
胸をなで下ろしたと同時に、こんな質問にも何度も丁寧に答えていただいたことに頭が下がります

(株)ディバイザー様、本当にありがとうございました!!

【トップ・サイド・バック】
トップは割と色の薄いスプルースで、横向きのナミナミも綺麗に出ています
アバロンなどの装飾は一切無し!潔いまでのシンプルさです。
シェイプ的にはOMとかOOOの雰囲気ですが、オーディトリアムって言うらしいです
サイド・バックはインドローズ、目のつんだものも好きですけど、これぐらいの荒さも嫌いじゃないです

【指板】
指板は、エボニー、2001年から14年が経過しますが、指板・フレットのダメージは極小でした
ポジションマークは結構大きめのドットインレイ

【ブリッジ】
6弦に向けてサドルとブリッジピンの間隔が狭くなっていて、よりテンションのかかる構造になってます
この形のサドル配置というのは珍しいわけではないですが、所有ギターの中では少数派です
6弦なんかはもうラリビーもビックリくらいの狭い間隔になっていて、かなりハイテンション構造です


実際に弾いてみても、巻き弦はミディアムスケールとは思えないテンション感があります
ちなみに弦は弦穴に切られた弦の導出溝に引っかかる形で止まっていて、
ブリッジピンはほぼ飾り状態です

【その他】
日本製の証(笑)、金属のプレートがちょっと嬉しい
シリアルは、このプレートではなく、ネックブロックにある金属プレートに刻印されています


【ピックアップ】
ピックアップはついてないギターでしたが、
前オーナーがすでにエンドピンジャック用の12mm穴を開けていたことから、
これ幸いと、コンタクトPUを装着しました
PUはPRSにおまけでついていた詳細不明の2素子コンタクトですが、割と音も良くノイズも少なめです
パッシブですからそれほど音量はありませんが、プリアンプを使えば十分使えます
ただ、コンタクトでいつも悩まされるのが張り付け位置です
まだ最適位置が見つからず、低音は良く拾うのですが、1,2弦がかなり弱い感じがします

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音の表現は難しいですが・・・
まず、ローズらしくない「立ち上がりの早さ」がこのギターで一番好きなところです
立ち上がり感は弾いてるものにしかわかりませんから、
録音で聞いていただくというわけにはいきませんが、小気味よい音です
もう一つ好きなのは「音のハリ」です
やや硬質とも聞こえるこのハリのある音が気持ちよさにつながります
私の感じている「立ち上がり感」と「音のハリ」というのは、同義なのかもしれませんが
「立ち上がり感」と違って、聞いてわかる感覚としての「音のハリ」は、私にはとても重要な要素です

倍音がやや整理された芯のある音ですが、よく響いてサスティンも長いです
この音の雰囲気というのは、手持ちのギターでは似た感じというのがありません
立ち上がり感というのはOO-15でも感じましたが、あのカラッとした明るい音とはまるで違います
どーーーんと来るような低音ではありませんが、透明感があって弦の分離感も良いです
あえて言えば、ちょっと表現に困りますが、
もうあと僅かだけ色気というかウェットな雰囲気があればなと思ったりはしますけど(笑)

しかし、ばっちり好みの音であることは間違いないです
というより、このギターの音を言葉で表現しきれないことがもどかしいほどに、気に入っております
大げさですけど、日本のギターづくりの底力を見たような気がします

サンプル音源は、前半:生音、後半:ライン音(リバーブ付加)です
ボキャブラリ不足ももどかしいですが、録音の腕のなさももどかしい(笑)
やっぱりステレオマイクというのは無理があるんかなあ・・・



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