まだ手元にもなく、試奏しただけなので詳しく紹介するネタもないのですが
一応お電話して取り置きをお願いしました
17日に試奏してきました
ケースを開けると、まずは美しさに目を奪われました
アディロンダックのトップ、黒柿で仕上げたヘッド、アームレスト、そしてデミ・カッタウェイ
裏返すとエキゾチックというか、ちょっとえぐいくらいのココボロの木目
派手なインレイワークはありませんが、
黒柿という柿の木の銘木が薄黄色と黒の縞模様で、良い感じのアクセントになっています
しかし、なんか材の表面がざらざらして粗い感じ
「えーなんでー?」と思い聞いて見ると、これが「オイルステイン」というものらしい
シール材の使用も極力控えているので
ココボロの表面には導管の筋が目立って、一瞬クラック?と思ったりもしましたが
塗装が音に与える影響を最小限にするためらしい、ただし管理が難しいけど・・
手に取ると、比重1以上の「沈む木」ココボロの重量がすぐに感じられます
非常に硬く、また油分が多く接着も難しいことから、ルシアーさんも手こずるという材ですが、
音・模様ともハカランダに近いと言われます
奥村健司さんのブログでもハカランダと間違ったり、曲げに失敗したりという記事が紹介されています
http://okumuraguitars.blog13.fc2.com/blog-entry-185.html
仕上がれば、ココボロはハカランダに比べると、かなり赤みが強く出るのですが
元材で見分けるのは難しいのかもしれません
このギターもかなり赤みが強く、派手な木目です
ブックマッチしてない3Pですが、ブックマッチしてやや黒めの塗料を使えばハカランダに見えるかも(笑)
トップのアディロンダックはベアクローが一面に入っていて
いや、美しさは満点なんですが、「どんだけ熊おるねん」と一瞬思ってしまった(^_^;)
(あ、もちろんクマだけが原因でできるものじゃないです~~)
ベアクローの材は独特の音質の揺らぎを作ったり、硬度・強度に勝ったりと言われますが
もちろん私の耳で聞き分けなどできませんので
「美しい」という印象しか残ってませんけど(笑)
音は・・・、久しぶりにしびれました
ルシアーさん曰く「フィンガー用」とのことですが、まさにそんな感じ
1弦1弦の粒立ちが素晴らしい
硬く重いココボロのせいなのでしょうか、音もやや硬質なのですが
雑味のない透明感と長く伸びるサスティンが硬さを和らげてくれます
ちなみに・・・私の中の「良い音のギター」とは
アタック音は太くふくよかでありつつ、やや硬質な長いサスティンとともに抜けていくギター
いやいや、そりゃ無理だろう!ってご意見もあろうかとは思いますが
まあ、ひとつの「夢」みたいなものですのでご容赦下さい
特にメロを担当することの多い1,2弦では、アタックで暴れず太さを保ち、涼やかに抜けること
そして、ベースを刻む5,6弦はアタックでもやや金属質な存在感のある低音を出し
ミュートしなければ止まらないようなサスティンが続くこと
あ、ここ、笑い転げるとこじゃないですよ~~~(笑)
もちろん音量もとても重要なのですが、上のような条件を満たすギターがあるとすれば
音量不足というのはさすがにちょっと無いだろうと考えています
まあ、そんな感じの音にどこか通じそうだなあと、そう思わせてくれたのが、このギターなのです
2013の東京ハンドクラフトギターフェスに出品されたギターで
一応、私がファーストオーナーとなるわけですが、製作後2年経過しています
その間、多分ルシアーさんのところで誰彼なく弾きまくっていたと想像されるので(笑)
半ば、中古みたいなものですが・・
硬い材のギターなので、むしろ「ある程度育ててもらってる」と考えれば、それも歓迎です
結構以前から「地元のルシアーさんを応援したい」という思いが強くありました
ただやはりオーダーは価格的に手が届かず、せいぜいリペアをお願いするくらいだったのですが
今回のようなチャンスが訪れたのは幸運でした
かなり価格的には無理を聞いていただいたので「応援」になったかどうかははなはだ疑問ですけど(^_^;)
さて、あとは資金繰りです
未だ手元にないのは「金の用意ができてない」ためなのです(笑)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここに写ってる中の一本・・・じゃわかりませんよね(笑)
2 件のコメント:
ご無沙汰しておりました!
着々とギターライフの充実が
すすんでおられるのですね。
地獄の一丁目(おっと禁句だった(爆
にようこそ~
ルシアーギターに手を出されたら
最後でございます(笑
で、で、このギター
おじさんの感ですが
これじゃないかなぁと^^
モディファイドD、デントカッタウェイ、アームレスト、スルーネックジョイント
トップ:アディロンダックスプルース
サイドバック:ココボロ
ネック:マホガニー
指板、ブリッジ:ココボロ
ヘッドプレート、デント部、アームレスト部、ロゼッタ:黒柿
ナットサドル:牛骨
スケール:645.2mm
バインディング:メープル
インレイ:白蝶貝、アバロン
ペグ:グローバータイプ ゴールド
塗装:オイルフィニッシュ
当たるも八卦当たらぬも八卦~
あ、私八卦見ではございませんが(^-^;
sasunさん、こんにちは
いやいや、sasunさん霊能者でしょうか・・・・・?
すごすぎて言葉もないです(笑)
ビンゴ!でございます
試奏して、喜んで、思わず買ってしまったものの
現在、資金創出に四苦八苦中です
特別、超高額というわけではないのですが
これまで売らずに大事にもってたアコギも、
どうやら数本放出と言うことになりそうです
実は、購入決断の前には
sasunさんのところでfuruya、ebata、fujiiなど
いろんなギターの音を聞かせていただきました
それらには及ばないかもしれませんが
試奏時の音の記憶からすると似た感じのニオイはするなあって
それが決め手になりました(笑)
手工ギターにこだわる気はあまりないのですけど
(いまのところ・・・)
確かに、弾いていて気持ちよいのは間違いなさそうです
今ちょっと心配なのは、まあ良くあることですけど
試奏で気に入って持ち帰ると「え、どこの子?」みたいに
印象が違ってしまう(かもしれない)ことです
仕方ないと言えば仕方ないのですが
やはり、いつもの場所でボロ~~~ンって弾いて
「おお、これこれ!」っと思えるかどうか、
杞憂でしょうけど、ちょっと気になってます(^_^;)
さて、でもとりあえずは機材リストをながめつつ
放出リストを作らねば・・・(爆)
ギターの沼はどこまで深いのでしょうね?
コメントを投稿