あらためてカセットの音の良さを感じております
SONY TC WR-990
デジタル化のきっかけは、今から8年ほど前のこと・・・・
どこかの引き出しの奥で見つけた、高校生の時に録ったカセットテープ
見れば「2年2組文化祭打ち上げ」とあります
録音日はS49.11.10・・・・そうですよね~どうしても聴きたい!!
しかし、テープは湿気で粘りが出て、カセットデッキに入れてもすぐに停止してしまいます
結局、それから半年間乾燥させて、ようやく聴けるようになったんですが、
そのとき思ったのです
「デジタルにしておけば未来永劫安心だ!」
その1,2年後、
高校録音テープとともに数百本はあった音楽テープと何十枚かのレコードのデジタル化を始め
1年くらいかけて完了したのですが、残念ながら3年くらい前にハードディスクがクラッシュして
テープ録音は作業初期の70本ほどを残してほとんど消えてしまいました
(幸い高校テープは無事でした)
しかし、その作業を通じて思ったのは「カセットあなどる無かれ」(笑)
どうして、なかなかの音なわけです
そういう悲しい過去を踏まえて、今・・・
昨年の11月頃でしたか、友人から「古いテープのデジタル化」と言うことで相談があり
それがきっかけで
過去にハードディスクとともに消えてしまった音源の元テープのうち
手元にまだ残っていたテープのデジタル化に再度挑むことにしました
カセットデッキの出力を直接ZOOM H2nに入力して録音します
デッキからの出力レベルが意外に高いので、H2nの録音レベルは最小でOK
ただし、長時間録音で電池切れが心配だったので
モバイルバッテリーで給電しながらの作業です
もちろん、カセットデッキ→オーディオインターフェイス→パソコンという
録音方法もありますが、パソコンを占拠されたくなかったのと
PCMレコーダーの性能さえよければ可能な限り単純な経路の方が高音質だろうという
あまり根拠のない想定に基づいてH2nを使用しました
このときTascam DR-7mk2も試しましたが、自分にはH2nの方が好みの音質でした
ちなみに写真左のデッキは、一番上の写真(SONY TC WR-990)とは違う機種で
デッキ修理の訓練用に500円で落札したジャンク品(SONY TC WR-950)です
いったんはバラバラにしていたのを組み立てなおしたものですが、
特に何も修理とかしてないに奇跡的に動作しております(爆)
音の方もまともな感じなので、「捨てる前にちょっとお仕事して貰おうっと!」
というつもりで働いていただいたのでしたが
結局、作業の完了後に上記の友人の元に旅立ち、
その後、焼酎に姿を変えて戻ってまいりました(笑)、わらしべ長者の気分です(^_^;)
そして作業は10日ほどで無事完了!
これは、二十数年前のカセットテープ音源のデジタル化サンプルです
斉藤由貴「MOON」から~Hello Dolly~(差し障りがあるので一部ですけど)
どうなんでしょうね、CD程度の音質にはなっているような、
むしろどこか優しい感じでCDよりも「エエ音」のような(笑)
好き好きもありますから、カセットとCDの優劣は何とも言えませんが、
自分的には感動的によい音です
これで、もともとクラッシュから生き残っていた70本とあわせて
157本のカセットテープの音源を救出できました
でも、聞きたい曲があればyoutubeもしレンタルもあるし・・・
多分この先これを聴く機会は、おそらくそれほどは無いと思うんです、
しかし「想い出のサルベージ」が無事に完了したことで、少なくとも気は済みました(笑)
157本でアーティスト別に順位をつければこんな感じです
第1位:チャゲアス11本
第2位:長渕剛10本
第3位:ユーミン10本
第4位:松山千春7本
第5位;岡村孝子7本
そういえば、チャゲアスの「ひとり咲き」を聞いたときの衝撃というのは忘れられません
それまで聴いていた音楽とははっきりと何かが違うと感じたのをよく覚えてます
少数派だけど、デジタル化しながら「おお~」と思ったのは、薬師丸ひろ子
やっぱり彼女は上手い!歌というより台詞を聞いている感じが強いんですよね
だから短いお芝居を観てるような感覚に落ちますが、
役者さんの歌というのは時々こんな感覚になることがあります
さて、デジタル化も終わり、カセットテープは廃棄しました
今後は新たなテープ音源が増える機会はほぼ無いと言って良いわけですが、
手元には、2台のカセットデッキ
・A&D GX-Z7100EV
・SONY TC WR-990
今は、部屋のインテリアとして、静かな余生を過ごしておりますzzzzzzzzz・・・・
【デッキからの出力レベルが大きすぎる場合の対応】
録音機側のレベルを最小にしても、
録音機(上記で言えばZOOM H2n)のレベルメーターが振り切れたり、
音が歪んでしまうような場合には、抵抗入りケーブルを使用します
カセットデッキからの出力レベルをある程度減衰できるので
適正なレベルで録音できるようになります(確実に、とは言えませんけど)
2 件のコメント:
ZiZiさん、こんにちは
記事を読んで思い出したことなのですけど、
はじめてCDを買ったときに、
アナログレコードと聞き比べてみたのですが、
(ビートルズのアビーロードだったと思う)
CDの音はとてもシャープで鮮明なのですが、
あきらかに膨らみが無くて痩せた音がしました。
これを受けて、私は生意気にも音が悪くなったって、
周りの音楽仲間に言っていましたよ。
で、最近、年齢を重ねる毎に
高音が聴き取りにくくなってきて思うのです。
CDを開発した当時のソニーの研究員って、
もしかしたら高齢者だったのでは?なんてね。
でも、音の「ふくよかさ」なんてのは、
年齢に関係ありませんからね。
いまだにCD規格が世に認められたという事実、
そのものが信じられませんよ。
名誉と儲けによって、
良い音は葬り去られたんだと思います。
mssumasum さん、お久しぶりです
僕はレコード全盛の時代には金銭的になかなか買うことができず
近所でCDレンタルが始まったのが80年代くらいだったでしょうか
それまで聞けなかった音楽が好きなだけ聴けることが
もう嬉しくて嬉しくて、あまり音質ってところには
考えが及ばなかった気がします
それに、借りてきたCDはテープに録音してすぐに返すだけで
聞くのは全てテープ音源でした
比較する機会もかなり少なかったんだと思います
いまだに、本の付録CD以外に自分で買ったCDは10枚あるかないかと(爆)
しかし、CDデッキも壊れて、レンタルCDもPCで聞くようになた頃から
「なんか薄っぺらだなあ」って思うようになってきました
音楽ではなく「音」、なんていうとちょっと大げさですが
たしかに声や楽器がぴしっと定位して気持ちいい部分もあるけど
あまりの揺るぎなさが妙に違和感あったりして・・・
でもそれもちゃんとしたオーディオじゃなくてPCだからなんだろうって
勝手に納得していたのですが
記事に書いたとおりの経緯で、テープを掘り起こしてみると
アナログ音源の良さというのでしょうか
まあ、たいした耳は持ってないので(笑)、えらそうなことは言えませんが
CDが絶対優位じゃなくて、アナログはアナログの良さがあるなあと
つくづく思ったのでした
レコードの音源はクラッシュをまぬがれていたので
デジタル化したのが残ってるんですが
まだ作業を始めたごく初期で、録音レベルとかうまくいってないので
いつかやり直したいのですが
カートリッジを交換するたびに安物になっていって
今はかなり悲しいカートリッジしか付いてません
YAMAHA YP-D7はダイレクトドライブのおかげでまだ使えるので
まずはシェル&カートリッジ交換から(笑)
そのうちやってみようと思ってます
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